早起きは三文の

毎年秋に1週間だけオープンするカフェがあります。
その名は、ご来光カフェ

水上バス淀屋橋港で開催されます。
日の出の5時50分頃から8時までの営業で、ご来光クルーズもあります。

ご来光カフェに行った友人のブログで今年の開催を知り、近所なんだし、ぜひとも体験してみたいと、最終日の朝に滑り込みで行ってきました。

東京に行く日の早朝なので、朝から東京行きの準備もしていたら、日の出そのものは自宅でむかえてしまったのですが、朝日を浴びながら早朝のオフィス街を歩いて淀屋橋港へ。

快晴でしたので、とっても盛況。
クルーズは、6時半、7時、7時半の3回なのですが、6時半はいっぱいだったので7時のクルーズへ。飲み物付きで1,000円です。

f:id:Emmery:20161124193254j:plain

桟橋でコーヒーを飲みながら、日の出過ぎ、ゆっくりと明るくなっていく眼前の川面や中之島を眺めていると、気持ちが洗われるようでした。
ゆったりと流れる時間。
土曜日の早朝ということもあり、いつもよりも街は静かだったのではないでしょうか。

f:id:Emmery:20161124193307j:plain

6時半のクルーズが戻ってきたら、乗り込みます。
7時のクルーズは、人も多くなく、ゆったりでした。
皆、冬の出で立ちでしたので、水上はさぞ寒かろうと思ったけど、7時台は太陽が昇ってきて、日差しがある時は暖かく、太陽の光って偉大やなぁって実感。

f:id:Emmery:20161124193337j:plain

今回のクルーズは、淀屋橋から東向き、川崎橋まで行って折り返します。
私にとってはおなじみの場所なのですが、クルーズ船から眺めると視線が変わってまた新鮮でした。
橋や公園の話を聞きながら船は進みます。

現在は、どの橋にも川面から橋の名前が分かるようにプレートがついているそうです。
北浜にある難波橋、通称ライオン橋には、西側は平松大阪市長が書いた「難波橋」、
反対側は橋下知事が書いた「なにわばし」の字なんだそうで。

中之島では、散歩中の人が手を振ってくれたり、とってものどか。
剣先公園は、整備されて本当にきれいになりましたね。以前は少々物騒な場所でしたから。。

八軒屋浜、天満橋を過ぎて川崎橋が近づいたあたりで大阪城の話。
高層ビルが建って、今は川面から大阪城を見ることがほとんどできなくなったのですが、いくつか大阪城を拝める貴重なスポットが残っているのだそうです。
その1カ所が、川崎橋手前、日本経済新聞社ビルのところ。ビルと木の間に大阪城が見えます。

f:id:Emmery:20161124193402j:plain

父方の祖父母の家が近くにありましたので、子どもの頃は祖父母の家の2階からも大阪城が見えました。大川沿いの河川敷を歩いていても、普通に見えた大阪城が今は見えません。川面から大阪城を見た瞬間、子どもの頃を思い出して、懐かしいというか、切ないというか、いろんな感情が沸き起こりました。

去年だったか、妹と地蔵盆の時に父の会社に行って、
今はもう、屋上に登っても大阪城が見えない。。
って嘆いたんだっけ。

 「今の大阪城は三代目です。この三代目を建築したのは誰でしょう?」
という質問が出て、あれこれ言ってたのですが、
答えは「大林組」でした。
そういうオチかw 
今年で築城80年なんだそうです。
今年は映画「プリンセス・トヨトミ」も公開されましたし、大阪城も注目浴びてる、のかな?

川崎橋で折り返し、大川でただ1カ所、干潮時に「浜」が現れる場所が紹介されました。
時間的に浜にはなっていなかったのですが、それこそ、その場所は自分にとってすごくなじみのある場所だったから、そこが特別な「浜」と知って驚きました。
大阪は小舟の発着所を「浜」と呼んだそうなのですが、今は地名や記念碑に残っているだけで「浜」そのものはもうありません。
そういや私の住んでいる場所も「北浜」です。
そうか、そうだったのか。。

帰りは中之島のバラ園の間の橋、バラ園橋を通りましたら、川鵜がおりましたね。
西向きは、きれいな夕日スポットになります。
肥後橋には新しいフェスティバルホールの建築現場が見えます。

f:id:Emmery:20161124193432j:plain

大阪は地盤沈下が進んでいて、淀屋橋の下は手を伸ばせば橋に手が届きます。
満潮になると通れなくなるそうで、うっかりすると帰れなくなるから、まさに「行きはよいよい、帰りは怖い」なんだそうで。

f:id:Emmery:20161124193457j:plain


淀屋橋を通り過ぎたら、もう一度引き返してクルーズ終了。
30分ほどでしたが、楽しいクルーズでした。

都会のド真ん中なんだけど、川の上は違う時間が流れてる感じ。
東京に行く前んのプチトリップでした。
早起きは三文の得って、こういうのを言うんでしょうかね。

興味のある方は、また来年をお楽しみに~