プールサイド

自宅から駅に向かうまでの間に市民プールがある。
今の時期はオープンしたばかりなので、水が青々としていて美しい。
泳ぐのが好きなので、あぁ〜、泳ぎたいなぁ〜、と思いながら駅に向かう。

夏の週末は、気が向けば15時過ぎぐらいにプールに向かう。
ものぐさなので、水着の上に洋服をひっかけて出かけてしまう。
プールは18時までなので、16時を過ぎると人がどんどん少なくなって
とても泳ぎやすくなる。
市民プールなので、大人500円で時間は無制限。
10年以上前から大人500円だったと思うので、値上がりもせず
頑張ってるな、と思う。

50mプールで、人をよけながらゆっくりと、でも無心に泳ぐのが好き。
太陽が出ていたら、光がキラキラと水の中で光って、
あぁ、オリジナル・ラブの「SUMMER LOVE」のジャケットみたいだ、
なんて、そのまんまなんだけど、そんなこと思いながら気が済むまで泳いで、
(この間、だいたい30分強)飽きたらプールサイドで身体を乾かしながら
本を読むのが定番。

なんとなく、プールサイドでは片岡義男ヘミングウェイなんかが気分なんじゃ?
と思っているのだが、実際に読んでいるのはなぜかいつも中島らもだったりする。
特に理由はないのだが。。中古で買った中島らもの小説やエッセイを延々と
プールサイドで読んでいたりする。プールサイドで中島らも
なんて似合わないのだろう。。
もっともっと似合わないと思ったのは、プールサイドで松浦理英子
「裏ヴァージョン」を読んでいた時だった。これも特に理由はないけど、
プールサイドで読むには似合わなさすぎ、と思いながら読んでいた。
で、特に深い理由はないのだが、プールサイドで中島らも、が定番に
なってしまい、気がつけば中古で買った中島らもの本が読まないまま
プールに連れて行ってもらえるのを待っている状態だったりする。

今晩も、会社の帰りにいつも通る本屋さんの中古ワゴンで
私がまだ持っていない中島らもの小説が250円で売られていた。
バスの時間の都合、買わなかったけど、多分、プールサイド読書用に
買ってしまうような気がする。

あぁ、泳ぎたい泳ぎたいと思いながらも
いざ泳ぎに行ける週末になると雨だったりするんだな。