ご破算で願いましては

これはソロバンのネタではない。

お茶を習いに通っていた教室の運営会社が自己破産を申請して倒産したんである。
5ヶ月ほどサボっていて、許状引き継ぎ式で久しぶりに茶室に入って、やっぱりお茶はいいなぁ、と思って、お稽古を再開しようとしていた矢先の出来事。
何事もなければ、昨日の土曜日に久しぶりのお稽古があるはずであった。

金曜日の晩、自宅で新聞を読んでいて倒産のニュースを目にし、
思わず声に出して「・・えっ?!」と言ってしまった。
次に「あ、明日のお稽古はいったいどうなるの?」と。

こういう時、mixiは便利ですな。
自己破産申請があってすぐ、教室は閉鎖となり、16日に予約を入れていた人には弁護士から電話が入っていたことが分かった。

昨日の朝、破産管財人と名乗る方からお電話をいただいた。
お稽古の予約をしてもらっているけれど自己破産の為、閉鎖中であること、この件については裁判所から連絡が届くことになってること、再開に向けて努力を続けている旨、お話を聞き、良い話ならいざしらず、こんな話を何件も何件も電話して話している辛さはいかほどのものであろうと思った。

私は去年の夏に初中級コースを許状の申込金付きで、一括支払いしてしまっている。私が計算したわけではないが、mixiでお稽古状況が私と似たような進捗の人が再開されなければ、20万円程度が宙に浮くと書いておられた。月々の支払いにしている人などは、カード会社に差し止めの手続きに走っておられるようである。再開しなければ、お稽古を受けられなかった分の返金はないであろう。
20万円程度の損をするわけだが、お金よりも、どこか譲渡先が決まって教室が再開されることを強く望む。

私にとって不幸中の幸いだったのは、10日ほど前に許状をいただけたことだ。
許状そのものは有価ではないけれど、許状自体が債権となってしまうので。
(追記:許状は申請済みの場合は管財人事務所から届くそうです。)
10年前に習っていた時に申請せず、習い直して10年越しで許状申請をしたから許状が債権になってしまったら、本当に辛いところだった。
とはいえ、許状を待っていた人が多くいるであろうから、一人で良かった、なんて言っておれる状態ではないのであるが。

方針などは賛否両論で、他のところでお茶を習った経験がある身としてうーん。。と感じていた部分があったのは確かだけれど、敷居が低いし、予約制で忙しい身の上にはとっても通いやすくてとにかくお茶の稽古をやりたかった私には、非常にありがたい教室であった。
この2ヶ月ほど先生方にはお給料が支払われていなかった、という話も小耳にはさんだりしている。先生方にも気の毒な話である。
並々ならぬ思いで教えておられたであろうに。

9月には破産管財人による説明会があるそうなので、良い機会だからどういうものか一度参加してみようと思っている。