儚いかな

blog復活して、調子よいエントリをアップするつもりだったのですが、ちょっとそういう訳にもいかなくなってしまいました。
祖父が先ほど亡くなってしまったのです。
本当に突然で、あっけないものでした。
誰にも看病させることなく、ぽっと逝ってしまいました。
苦しまないで逝ってしまったのが幸い。

残業中に母から連絡を受けて、全部仕事を投げ出して病院に駆けつけたけれど、間に合いませんでした。仕事に忙しい孫たちが、できるだけ仕事に穴をあけないようにと、時間まで見計らったかのような亡くなり方でした。

10月29日は祖母の命日でお墓参りに行ったらしいのですが、その時は元気で、翌日に腰が悪くて足が自由に動かないと病院に入院して、足以外はどこも悪くないのでご飯も普通に食べていて、夕ご飯もしっかり食べてから容態が悪くなったのだとか。
入院していた話も聞かされていなかったので驚きました。
ちょっと腰を悪くしただけ、と誰も祖父が死んでしまうなんて想像もしてなかったのです。それくらい元気だったのです。
おりしも祖父の為にバリアフリー工事をしている真っ最中で、祖父自身、工事完了を楽しみにしていたようです。
部屋にノートPCがあったのでイトコに尋ねたら、手数料がもったいないと、ネットで株を自分で取引し始めていたとか。
90歳まで生きて線香花火のように死にたい、と話していた祖父でしたが、90歳に至りませんでした。
最後に会ったのが、夏にあった祖父の米寿のお祝いの時で、「誕生日おめでとう」が最後に交わした言葉になりました。
アメリカにいる妹も東京にいるイトコも戻っていて、親戚全員が誰一人欠けてない宴の席が最後に持てたのは幸いでした。本当に、本当に元気だったのに。

祖母があの世で一人淋しくて、祖父を呼んだんじゃないかと、みんなで話をしていました。
最後まで祖母は祖父を頼りにし、祖父は祖母をとても大切にしていてあの時代の人たちなので人目にふれる愛情表現はないものの、そばで見ていてお互いに慈しみあっているのがよく分かる夫婦でした。今頃、あちらで再会しているのかもしれないですね。

それにしても人の命は儚いものです。