監督不行届
最近は珍しくマンガを買って読んでいる。
東京から大阪に戻る新幹線で読もうと思って買ったのが
安野モヨコ「監督不行届」
新幹線の時間まで1時間ほど余裕があったので待合室で全部読んでしまったのだけどね。。
漫画家の安野モヨコと庵野秀明監督の結婚生活が綴られたマンガです。
いわゆる「根も葉もある嘘」なんですけど、
カントクくんのオタク&コドモっぷりに大笑い。
そんなカントクくんをなんとか改善しようとしながら
「のこりの一生かけておたく教育をほどこし死ぬ頃には立派なおたくの嫁に」
というカントクくんの言葉とおりオタクが伝染していく様子がまたおかしい。
読み終わって、こういう夫婦もいいなぁ〜
って、つい思ってしまった未婚のワタクシ。(単に影響されやすいだけです。)
庵野監督が「カントクくん」について語っているページがありまして、そこで
「嫁さんは巷ではすごく気丈な女性というイメージが大きいと思いますが、本当のウチの嫁さんは、ものすごく繊細で脆く弱い女性なんですよ。
つらい過去の呪縛と常に向き合わなきゃいけないし、家族を養わなきゃいけない現実から逃げ出す事もできなかった。ゆえに「強さ」という鎧を心の表層にまとわなければならなかっただけなんです。心の中心では、孤独感や疎外感と戦いながら、毎日ギリギリのところで精神のバランスを取ってると感じます。
だからこそ、自分のもてる仕事以外の時間は、全て嫁さんに費やしたい。そのために結婚もしたし、全力で守りたいですね、この先もずっとです。」
と書かれてあります。
私も、すごく気丈な女って目で見られることが多いので、ちょっと胸を突かれてしまった。
「強さ」という鎧を心の表層にまとうって感じ、分かるもんなぁ。
奥さんのそんなところもきちんと分かっておられるのだなぁ、なんて。
ちょっとうらやましくなった。
ちょうど今、安野モヨコさんは長期休暇をとっておられますけどゆっくりと休んで元気になって戻ってきて欲しいなと。