ガールズ

3月くらいからずっと仕事が忙しいのだけど、この数日はかなり過酷な事態を迎えていて、全員が遅くまでフル稼働が続いております。
私は皆の仕事の進み具合を確認しながら、客先との交渉ごととか日々の異文化コミュニケーション(相手が外国だからね)をやっておる訳です。

黙々と作業を進めていた新人ちゃんが
Acrobatが落ちたら入力してたコメントが全部消えました(ToT) なんとかならないですか?」
とやってきた。
「途中で保存しなかったの?」
「あんまり保存をしてなくて。。なんかAcrobatの具合が悪くなったから、ヤバイ、保存しなくちゃと思ってたら落ちました。」

一応、できそうなことは試してみるけど、本気で作業したデータは消えてしまっている様子。

「これまでやった作業は全部やり直し・・するしかないですよね?」
「・・しかないね。。」

これは誰もが通る道。。
せっかくやった仕事をもう一度ゼロからやり直すという憂き目にあって、マメに保存をすること、バックアップをとることを覚えていくのである。
口を酸っぱくして、マメに保存をするように言ってても、体験してみないと分からないものである。なるべくそういう憂き目にあわないように、普段からいろいろと方策はたてているのだけれど、今回みたいにどうしようもないこともある。

私が日頃、あれこれ言ってやってもらってたことの意味を説明しながら私たちでも、データを飛ばしてやり直しってのは今でもあるのよ
なんてベテランのチームメイトと慰めつつ、話して聞かせていた。

そう、かくいう私も木曜日の深夜に家で作業をしていて、うっかり保存を忘れてせっかくやった作業を無にしてしまったところなのであった。
さすがに全く保存をしてなかった訳はないので、損失はさほどでなかったけど
深夜1時過ぎに「あーっ、やっちゃった・・(ToT)」と騒いでたのでした。
そういえば、木曜日から金曜日の退社までは仕事の合間に食事と仮眠って感じで仕事ばっかりしてましたわ。。きっつい納期に間に合うように会社で皆に仕事をしてもらうためには深夜の自宅作業もやむを得ないというか、そうでもしなきゃやっておれないというのは、進行管理をやってる自分が一番分かっているので。

金曜日の晩、納品しないといけないファイルがあがってくるのを待っていたら作業中のチームメイトが一言
「あ、(アプリケーションが)落ちた。。」
ひえぇ〜っ、作業やりなおしかい?!
と怯えていたら、こちらは幸いアプリケーションが修復作業をしてデータの損失はなく済んだのであった。
あがってきたデータは私が再度チェックして納品、と。

皆がそれぞれ大きな作業を抱えていたので、進み具合を確認して、今日中でなくても大丈夫なものはキリの良いところで終わるように指示を出す。
仕事を渡すときに、これはいつまでに終わらせないといけないか伝えるけど私が「帰っていいよ」と言わなければ帰ろうとしない。

ちょうど皆の作業が同じ時間に終わった。
金曜日の夜なのに皆、本当に根気よく作業をしてくれることに感謝。
皆それぞれ、終わったらホッと肩の荷がおりるような、そんな大きな作業をしていたし、それに金曜日だしちょっと軽く打ち上げでもしたい気分にはなったのだけど、私も含めて皆、揃いも揃って実家娘。
とっても遅くなってしまったので、家に帰るのが優先。
なんとなく残念な気分。
男の人だったら、ちょっと一杯ってなるんじゃ?って勝手に思ってみたり。

一緒に帰ったチームメイトが
「今のような(忙しい)状態はいつまで続くのですか?」
と尋ねてきた。
「・・そうねぇ。最低でも6月15日までは。それ以降はプロジェクトの走り方によるわねぇ。」
と答えるのみ。

皆が燃え尽きないように。
取引先に、心労がたたって倒れたと予測できる人が出たと思ったら
別の取引先の人から「退職する」と連絡が入ったり、
「燃え尽き?」と思うことが続いてしまったから余計に。
私も青息吐息な状態になっていることがよくあるのだけど、上司やベテランさんのやってることを思えば、私なんざ。。
新人ちゃんたちは成長期なので大丈夫かな。
入ってきて2ヶ月とか4ヶ月といった彼女たちが、乾いたスポンジに水が染みこんでいくように、いろんなことを身につけて成長し、お願いできる作業が増え、任せられることが増えていくのを見ることができるのが、今の私の喜び。
とにもかくにも、ガールズ・パワーでなりたってます。