ついでの思い出話

前にエントリで、「アメリカにいたのが10年以上前になってしまった」
と書いたのは、ふとアメリカ時代のことなんかを思い出していたのだ。
ダーリンは外国人な元同僚が現在世界旅行中で、彼女はブログをやってて久しぶりにチェックしたところ、以前はアジアを旅行していたのに、今は南アメリカを旅しているらしい。しかも一時帰国してた時期もあったようで、つらつらと振り返ってみると、半年ぶりくらいにブログをチェックしたみたい。

最終的にはダーリンの故郷アメリカで生活する予定らしいけど、アメリカは不況だから、不況の間は旅行するって、彼女も仕事を辞めて家も片付けて旅に出てしまった。数年かけて世界中を旅行してまわるって今の私には考えられない。
私は贅沢者なので、旅行を続けていたら、途中で飽きるっていうか、どこかに定着したくなると思う。そしたら、半年くらい移動したくなるまでその場にいても良いのかもしれないけど。

たまたま、昨日の晩だったか、雑誌を眺めていたら、「遊牧夫婦」という本が紹介されていた。結婚して夫婦で5年半、年単位で旅と定住を繰り返した記録らしい。5年半も海外で放浪するには、エネルギーいるやろな、なんて思う。
こんなこと書くとババ臭くなるけど、アメリカに渡った頃の私は、本当に若くてエネルギッシュだったなぁ、と思う。
今の私にはできないなぁ。
一度日本を飛び出した者は、その後、何度も飛び出すって言われるけど、私はちんまりと日本におりますわ。

アメリカ時代は、一人で列車に乗ってユースホステルと友人宅を泊まり歩くアメリカ横断旅行を3回やったのかな。
だいたい1ヶ月程度かけて移動したのだけど、旅も終わりに近づくと
「早く、早くサンフランシスコ・ベイエリアに帰りたい」
って贅沢にも思ったもんなぁ。

でも、旅は私にいろんなものを与えてくれた。
現代美術が好きになったのはNYで、私を泊めてくれていた友人の友人がアート専攻で、MOMAを彼女の説明付きで見て回って開眼したんだった。
本物の持つ力やオーラは、写真集で眺めているのとは全然違う。
日本の芸術品もアメリカの美術館でいっぱい見た。
だいたい、あちらの美術館は、毎週1日、安かったり無料だったりする日があるんですよね。だから、足を運びやすい。
建築を好きになったのは、シカゴのユースホステルで同室になった台湾人の女の子が建築学専攻で、二人だと格安になるから建築協会のツアーに一緒に参加して!って頼まれて、専門知識のある人から現物の建築物を見ながらあれこれ説明してもらったら、はまってしまったのであった。

他にも他にもこうやって書き始めたらキリがないくらい、思い出があって、そうすると、もう10年も海外に行ってない自分が信じられなかったり。

ま、毎日、日本にいながらにして海外と触れる仕事をしてるせいかもですね。
最近はもう、海外に行きたいとか、そういう欲がなくなったなぁ。

その代わり、ずーっと心の旅を続けてますから。(えっ?)