今年ってヤツは

今年ってヤツは、本当にどうしようもない一年であった。
年頭に宣言したことが全然進まなかった。
三歩進んで二歩下がるならいざしらず、
一歩踏み出そうとして五歩ほど押し戻されるような
そんな一年であった。

会社の新年会で、言うのはタダだから
「1ヶ月の売り上げを一人100万円を目標にする」
って言うのと同じような涼しい顔で
「今年は結婚します」 と言ってやったのだけど
宣言倒れってやつでしたなぁ。


年の途中で、「頑張って結婚できるようにしなくちゃ」
って友人に言ってたら
「第一目標は、頑張らないで結婚する。
2番目が、頑張って結婚する。
3番目が、頑張らないで彼氏をつくる。
4番目が、頑張って彼氏をつくる。」
という風に言われて、目からウロコが落ちたのだけど、
1から4まで全然達成できなかった私。。

結婚といえば、面白いテキストを見つけた。
石井ゆかりさんの占いで

結婚のことを「ゴールイン」と言いますが
あれはマラソンのゴールではなくて
一本、重要なシュートを決めた
くらいの意味をもった出来事なのではないかと思います。
一本決めただけでは
試合自体の勝敗は決まりません。
自分が何本も決めたとしても
敵もまた、たくさん入れたなら
勝敗はまた違ってきます。


なんて書かれていた。

石井ゆかりさんの来年の占いは、なかなか面白かった。

2007年は射手座にとって、おおいなる「スタート」の年でした。
マラソンやドラマでも、「スタート」は、
その後何が起こるか解らない混沌とした状態に包まれています。

中には失恋や失職を経験した人もあったようですが、
ハリウッド映画を思い出して頂きたいのです。

(中略)
プロローグが「幸せそうに始まる映画」は、必ず後でカタストロフが起こります。
逆に、「ひどい状況からスタートする映画」は、段々状況が良くなっていきます。

要するに、2007年はイイコトも悪いことも「スタート」だったのです。
もっといえば、2007年は「大変な年」ではあったけれども、
いい年だったかわるい年だったかと聞かれると、
「なんとも答えようがない」と感じる人がほとんどだと思います。


あぁ、本当にそうだったなぁって、実感する年の暮れです。
個人的には精神的に辛いことが多い年ではあった。
痛みを抱えて闇を越えていく、そんな感じの日々が多く、
良かった!とは言えないものの、悪いことばかりではなかった。

♪最初からハッピーエンドの映画なんて
3分あれば終わっちゃうだろう?
なんてポルノグラフィティの「Century Lovers」を歌ってしまった。
そんな気分だ。

2008年は、今年スタートしたことへの確かな「手応え」を感じ始め、
2007年に何を「はじめ」たのか、が、 ようやく、見えてくるようになるらしい。


今年は確かにいろんな「種まき」をしたと思う。
自分ではそんなつもりはなかったけれど、結果的に
「種をまいた」と思える出来事が多かった。
種をまけば、そこには芽が出る。
育てていけば、花がつき、実りもあるだろう。
「自分が蒔いた種は自分で刈り取る」という言葉は確かなのだと思う。

身もだえするほどじれったく、自分の不甲斐なさに悔し涙を流した今年は
飛躍するための火種になるんだと思う。
いや、火種にして来年は必ず、必ずや飛躍してみせると誓う2007年の暮れ。
なんとなく、胸に手をあててこの曲を歌いたい。

もしこれが戯曲なら なんてひどいストーリーだろう
進むことも戻ることもできずに
ただひとり舞台に立っているだけなのだから

あなたが望むのなら この身など
いつでも差し出していい
降り注ぐ火の粉の盾になろう
ただそこに一握り残った僕の想いを
すくい上げて心の隅において

あなたに逢えた それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた
世の果てでは空と海が交じる

          ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」