一晩明けて

選挙が終わって、フタを開けてみたら自民党の大勝利。
朝日新聞の夕刊で高村薫氏が
これまで選挙に行かなかった無党派層は、「リベラル」だと思われてきたが実は「保守」だったのだ
といった旨のことを書いておられたが、私も同じことを実感した。

選挙は欠かさず投票に行くが、国政選挙の時は大海に小石を投じている気持ちになる。

私の住んでいる選挙区は、落選させたかった候補者はいるが、当選してほしい候補者はいなかった。
落選させたかった候補者は、過激な物言いで有名な国会議員である。名前を聞けば、知っている人も多かろうと思う。女性蔑視の発言を何度となく繰り返したことがあり、演説してる姿を見ると本気で蹴りいれたくなるくらいムカムカする。
そのオヤジの地元中の地元が何の因縁か、私の住んでいる地域だったりする。。
前回も今回も小選挙区で落選して比例区で当選して、今朝も思わず、f--k!
と、私としたことが新聞に向かってダーティな言葉を吐いてしまいそうでしたわ( ̄▽+ ̄*)

おそらく女性蔑視発言の騒動の最中に、友人が、私の憧れの人である
LOVE PIECE CLUBの北原みのりさんを講師に呼んできて講座を開いて、
私はスタッフじゃなくて受講者として参加させてもらったのだが、
その時に彼女が
「誰ですか、あんな恥知らずな男を選んだ選挙区は?」
と言ったのを聞いて、思わず
「うちの選挙区です。すみません。」
と、なんで私がここで謝っとんねーん(><)

けったくそ悪いオヤジは、元弁護士なんで実際に会ったらとっても人当たりが
良くて紳士なんだそうです。お世話になっていた女性議員さんが女性蔑視発言を
抗議しに行ったら、とってもダンディにケムにまかれたと言ってました。

選挙といえば、就職活動もしないまま大学を卒業してアテのない生活を始めた時、
ちょうど市会議員選挙があり、高校時代の恩師のお母さんが市民派議員として
二期目の挑戦ということで案内をもらって、選挙もおもろそうやな、と、事務所
が近所だったので、「選挙手伝わせて下さい」と乗り込んでいった経験がある。
市民派で初当選し、応援しているのは、本当にそこいらのおばちゃん、おじちゃ
んばっかりの素人選挙で、ノウハウがある訳じゃなく、市政も何も知らなかった
私は、事務所で雑務を手伝いながら選挙に関する本を読み、告示まで彼女が演説
をする場についていって彼女の政策を耳から学び、選挙運動中はウグイス嬢も
やったのだが、誰も何を言ったら良いかマニュアルなんてある訳がなかったので、
他の人が何を話すか、彼女自身が何を訴えているかを聞いて即興でマイクを握る
という、今から考えたら空恐ろしいことをやってのけた経験がある。

そこで政治をすなる人たちを身近に体験することで、それまでさっぱり興味が
なかった政治にも関心を持って接することができるようになったのだが、
その選挙が終わると同時に、アメリカ留学をする翌年まで本格的なひきこもり
生活に入っていったので、それ以上の進展はなかった。
その頃は辻元清美さんが衆議院選挙への出馬準備を始めていた時でもあり、
ピースボート出身の清美ちゃんていうオモロイ人が衆議院の出馬準備してる
んやけどEmmeryちゃん、紹介したげるから彼女のところ行って手伝ったら?」
と誘ってもらっていて、魅力は感じていたのだが、そのお声かけを丁重に
お断りして、まるで冬眠のようなひきこもり生活にはいったのだった。
後悔しているわけはないが、あの時、ひきこもらずに辻元清美さんに会いに
行っていたら、今とは全く違った人生を歩んでいたかもしれない、と思うことは
今でもある。

会社員生活が長くなってきて、そういった関係の場に出て行くことも無くなり、
アメリカで学生をしていた頃、私をかわいがってくれた議員さんたちも
引退されたり、活躍しておられても私から音信不通にしてしまった。
今回、辻元清美さんも比例区で当選したのを見て、ふと、そんなことを
思い出してしまった。

今後、日本の政治がどのように変わるのか、変わらないのか、注意深く見守ってみたい。