茶々 天涯の貴妃(おんな)

なんばパークスシネマにて「茶々 天涯の貴妃(おんな)」を見てきました。


大阪城にほど近い場所に祖父母の家があって、大阪城がそんなに特別な場所っていう感じではなく、気軽に何度も行ってたせいか、淀殿、茶々の話はとても好きなのです。

その茶々を宝塚宙組の男役トップスターの和央ようかが演じると聞いて、見に行かない訳にはいきますまい。

映画の筋は、有名な話ですので書くまでもないかと思います。
大坂夏の陣のシーンから始まって、回想なんでしょうかね、
お市の方が娘三人を連れて織田信長の元に送り届けられたシーンへと移り、最後にもう一度、大坂夏の陣のシーンに戻る、みたいな感じ。

映画のパンフで北政所を演じた余貴美子さんが
「時代劇はサイエンスフィクション」
って書いておられるのですが、解釈は自由やなって思いながら見てました。

和央ようかは言うまでもなく、子ども役の茶々も目の強いこと!
出てくる女性が皆、強い人ばかりでしたね。
小督役の寺島しのぶ、はつ役の富田靖子、大蔵卿の局役の高島礼子
とにかく女性陣は強い強い。。
中でも良い味を出していたのは、茶々の侍女きくを演じていたメイサツキかな。いいキャラでした。

何かよく分からないけど、ここ泣くところ違うでしょ!
というようなシーンでも、というか、映画が始まって間もない頃から涙がボロボロ流れてしまって、
あれあれ、どうしましょう。。。。
って感じでした。何かが私の心に触れたらしい。

とにかく和央ようかを中心に豪華絢爛ショーっていうのかな、男性が情けなく見えるように作ってあるらしいのですけど、戦国の世の中では男が強いようで、実は女もすっごく強かったんだって思わせてくれます。

打ち掛けを着た姫様な和央ようかも素敵でしたけど、鎧甲をお召しになった姿は、やっぱり元男役さながらっていうか宝塚の男役を彷彿とさせずにはおれませんでした。
「この城を死に場所とするな。勝利を信じて生きる為に闘え」
と演説する様は、惚れ惚れする以外、他ありません。

言葉でうまく表現できないのですけど、とにかく何かが心に深くしみいったようで映画が終わって場内が明るくなった時、涙がボトボトしていたので、少々困ってしまったのでした。
でも、号泣映画ってほどではありません。男の人よりも女の人の方が胸打たれる映画かもしれないですね。

Sowelが歌う主題歌がまた良かったです。

♪あなたを守る That's my love for you

と、いきなり始まって、映画のストーリーを彷彿とさせてちょっと胸打たれてしまったです。