春の雪

敷島シネポップで「春の雪」を見てきました。
なぜか劇場を角座と勘違いしていて、間に合わなくなるところでした。

三島由紀夫が原作なのですが、私がこれまでに読んだことない話でした。
聡子役の竹内結子が、役柄ではない時の自分なら清顕のような男性を
好きになったりはしない、と試写会だったかどこかで語っていたのが
印象的だったのですが、今の時代に生きる私たちならそうだろうな、
と思いつつ見ました。
21世紀の平成の世に生きる者の眼差しで見たら、
そんな子どもじみた男、やめとけよ、みたいな、
純粋過ぎて狂気っていうのかしら、そんな印象でした。

竹内結子のおひぃさまぶりが良かったですね。
ついつい着物の着付け方や半衿に目がいってしまいました。
今の着方と違って、ゆったりと着付けていて帯板なんかも入ってませんものね。
侍女が着物を脱ぐシーンでも、今はあんな風に綺麗にするする脱げやしないですよ。
今時は補正をして着ている人が多いでしょうから、着物を身体から滑り落とす
ように脱ぐ、なんてのは難しいんじゃないかと。
なーんて、何を見てたのでしょう。。

時代がかっているとはいえ、主人公に感情移入して見るには身体が痛む
お話でした。

間違った恋をしたけど 間違いではなかった
いつか結ばれるより 今夜一時間会いたい

と歌う宇多田ヒカルの主題歌がストーリーに寄り添う内容で
余韻を残しておりました。