投票日の朝

参議院選挙の投票日。
私は国民の義務?(権利か?)として、よほどのことが無い限り投票に行く。
大学卒業した時に、知人の母君でもあった市会議員さん(無所属、市民派)の選挙を手伝って以来、選挙の投票は欠かさない。
両親も結構きちんと投票に行く人たちだ。

投票日の朝、母が何か探し物をしていた。
確か、先週のいつだったか。。
と、つぶやきながら探しているのは、新聞に折り込まれていた候補者一覧だった。
母は、きちんと目を通して誰か選んでいるらしい。
そこに、父が

「この前、会社に行く時、駅で辻本清美と握手した。」

とのたまう。

「わざわざ握手してください、と近寄ってきたから断るでもなくて。。」

聞けば、駅に向かいながら今日は誰が立っているのかな、と見たところ、目があったら向こうからやってきたらしい。
実は、辻本清美ファンだったりする私はには結構うらやましかった。
父と私では出勤時間がちょうど1時間違うので、その1時間で彼女を逃してしまったのかもしれない。

「今回は、辻本清美(に投票で)決まりでしょ」

と母。
会話に参加しないまでも、
「そうだ、そうだ」と私もうなづく。

「辻本清美は無所属で出てるけど、根は社民党だからなぁ」

と父。父は、なんだかんだ言って、いつも自民党に投票している風情である。

「私はねぇ、一度も自民党なんかに投票したことないねん。変なオッサンに投票するくらいやったら女に投票するねん。そらー、辻本清美は悪いことしたかしらんけど、訳わからん政党のオッサンが議員になるよか、よっぽどエエ働きするわ。」

と、母が何故かやたらエラそうに発言する。

父は、なにやら言いたげであったが、それ以上はつっこまず、立候補者一覧を眺めた。
私は辻本清美が返り咲いたらいいな、と思いつつ投票に行った。

最近、目の疲れが激しいので夜の選挙報道は時々つけただけだったのだけど、辻本清美は残念なことに落選したみたいですね。。