地上の花、天上の色

蜷川実花展 地上の花、天上の色」を観るために西宮大谷記念美術館まで。
蜷川実花と私は同じ歳なんだけど、その天才ぶりと活躍ぶりに感服してしまう。(比較する方が間違ってるのだけど。)
世界の蜷川の娘というプレッシャーがあっただろうけど、それに屈せず彼女なりのカラーを出し続けているのは凄い。
彼女の展覧会は5年ほど前に行ったきりなので、久しぶり。

あまりお天気の良くない週末の1日でしたが、会場は女の子でいっぱいでした。
初期のものから新作まで、テーマも花、金魚、造花、旅、人、と、様々だけど蜷川実花ワールドでいっぱい。彼女の写真はとにかく強烈。
でも、突き刺さってくる強烈さではない。
ふんわりと、でも、圧倒される感じ。

彼女の写真は色合いがビビッドでカラフル。
ギリギリでどぎつさを回避しているような。
とってもガーリーだけど、エロティックなフェロモンもあり、熟して腐る寸前のような、蜜でいっぱいのような甘さ。甘いけど、ただ甘いだけでなく毒もあるような。
感覚はエッジィなんだけど、尖った感はなく、カーヴィーで。
瑞々しくて、むせかえるような「生」
「生きている」と「なま」の両方があり、まさに生きている一瞬の光が捉えらえられえるのかな。

と、こんな風に、写真を見ていると、いろいろ言葉でインスパイアされるものがあったので書き連ねてみました。

花の写真を見ていると、ジョージア・オキーフがもし写真を撮ったらこんな写真を撮ったのかも、とか思ったり。
私の今の部屋は殺風景だから1枚くらい彼女の写真があったら、、と思ったりしたのですけど、置いたらむせかえりそうな「生」に圧倒されそうなそんな気がしたり。
一番人が溢れかえっていたのは、ポートレイトのコーナー。
いろんな芸能人たちのポートレイトが床から天上までギッシリと。
それはそれは迫力でした。私が彼女に撮ってもらうことがあったら、私も蜷川美花色の女子になれるのかしら、と妄想してみた。

ショップで何か欲しいな、と思っていたのですが、ノートとか文房具はアメリカ製だったからパスしてしまった。

いろんな作品がとっても多く観ることができるので、蜷川美花が好きな人は必見かと思います。今度の週末29日までなので、興味ある人はお急ぎを。