アド ビィ

職場で使っているマシンのアドビ製品のインストールやり直し作業
ってのを延々とやった。
元々Acrobat 6 ProfessionalとAcrobat Reader 7を併用してたのだけど、
Acrobat 7 Professionalが自分のマシンで使えないと仕事に支障が
でるようになったのでインストールをするようにと言われたので、
インストールをしたら、ライセンスの都合、一度アンインストールしなくては
いけなくなってしまったのだ。再度Acrobat 6をインストールし、その後
Acrobat Reader 8をインストールしたりしたものだから、Acrobat PDFの機能が
少しおかしくなったのだ。

ポストスクリプト・ファイル作成の都合、いろいろとありまして、
とにかくマシンにセットアップされているアドビ製品を一切合切ぜーんぶ
アンインストールするところからスタート。
これが結構バカにならないくらい数があり、それだけでかなり
時間を消耗してしまった。

アンインストールが終わったら、インストール開始。
机に山とCDを積み重ねて、これまでの検証で培った成果をまとめた
レポート通りにインストールをしていく。
片っ端からインストールしていけば良いように思うけど、
インストールの順番を間違うとポストスクリプトのファイルが
正しく作成できなくなるとか、Distillerが消えちゃうなどという
憂き目にあう。しかも、この一連のインストールは、一気にやらないと
うまくいかない。明日続きを。。なんて止めたらアンインストールから
やりなおすという羽目に陥るのだ。
インストールして、パッチを当て、最新の状態になるまで延々と
アップデートを繰り返す。
入れ直しだけで、半日仕事だったりした。

インストールが終わったら検証。
ポストスクリプト関連が問題なく作成できているようだったので、
あー、やれやれ、と、安堵する。
元の状態まで戻し、更にアップデートするには労力がいる。

今回は、一部ソフトはCreative Suite 2をインストール。
InDesignなんて、原文ファイルを翻訳用に加工処理して、
あがってきたファイルをDTP用に再変換するくらいしか使わない。
私が持っていても宝の持ち腐れに近いのだけど、無ければ不便。
てな訳で、InDesignのファイル検証なんかもやりながら、
作業の手順書を作成。しょっちゅうやる作業は良いけど、そうじゃないのは
手順書を作っておかないと細々したことは忘れてしまうんで。

でも、やっぱりやり残しはあって、後日、ファイル加工作業をしていると、
いつものコマンドが見つからなくて、???と考えてたら
プラグインのインストールを忘れていたことに気付く。
作業短縮のために、スクリプトだのマクロだの先輩方がいろいろと工夫を
して作ってくれたのがあって、当たり前のように使ってたけど、
すごいもんやってんなぁ、なんて思ったり。
なくてもできるけど、手間暇が増えるからなぁ。

そんなことをいろいろと思っている脇で、我がチームの新人ちゃん二人は、
せっせとオペレーティングの手順書の作成をしていた。
まだ半年にも満たないけど、覚えるには他人に教えるのが一番ってことで、
時間があるときにオペレーティングのマニュアルを作ってもらっている。
上司がチェックしているのだけど、初稿はかなりダメ出しが入っていた。
マニュアル作ってる会社ですからねぇ。最初のフィードバックが返ってきてから
新人ちゃんたちはアドビのとあるソフトの取説をお勉強しながら、
コツコツ作り直しをしてます。

若い新人ちゃんたちは毎朝けっこう早く出社してくる。
(たいていは私が一番最初で、その次に新人ちゃんたちが出社してくる。)
他の人が出社してくる前に、我がチームの新人ちゃんが別チームの新人ちゃんに
「なーなー、こんなことできるのって知ってた?」
と、毎朝のように自分が学んだことを教えている。
チームが違えば、ワークフローも違うから知ってることが違う。
我がチームの新人ちゃんが小鳥がさえずるかのように説明してるのを
微笑ましいじゃないか、と思っている。
間違ったことを言ってたら話に入ろうかと思うけど、聞き耳を立てているほど
私も暇人ではないので、そのままなのだけど。

そんなことを上司に言ったら
「今は自分が学んだことを他人に教えたい盛りなのよ。
良いことだから芽を摘まないようにね。」
と返された。

新人ちゃんたちは、まだまだ伸び盛り。
素直に伸びてくれるのだけど、慣れた人なら「これオカシイ」と思うことでも
疑問を持たずに、もしくは「なんかオカシイなぁ。」と思いながら作業を
進めちゃうことがあるので、こまめにケアしてあげないといけない。
新人ちゃんたちのミスは、「自分の指示ミスもしくはフォロー不足と心得よ」
と自分に言い聞かせている。
本当にそうなのよね。同じ仕事でもチームメイトに投げる時と新人ちゃんに
投げる時では、指示の出し方を変えないといけない。新人ちゃんには、
絶対に説明をはしょってはいけない。つい先日も、うっかりしてたら
新人ちゃんがエラク戸惑っていて
「あ、ごめんねごめんね。説明はしょりすぎて分からなかったね。」
と、イチからもう一度やり直し。
最近分かったのだけど、新人ちゃんの「できない」は、「知らない」で、
それは単に私がちゃんと教えてないからで、教えたら「できる」になる。
この2年ほど、忙しいときの短期のヘルプの人を教える程度だったので、
本腰を入れてじっくりと新人を育てていくというのは久しぶりだということに
気づいた。今のチームメイトたちが入ってきた時は、まだ私も弱小マネージャで
「なんで私が『あなたの部門の責任者』なん?」とオタオタした時期だったんで、
マネージャとして腰が据わってなかったですしね。
そんな訳で、マネージャの自覚ができた今の私はどんな風に新人ちゃんたちを
育てていけるかなぁ?と思っております。
ま、T9Nの技法は門外漢なんで教えられないけど。