フラガール

オープンしたばかりのTOHOシネマズなんばで「フラガール」を見てきました。
感想を一言で書くと「泣いた後で元気になる映画」です。

泣けるという前評判が高い映画ですが、私の中で今年一番泣けた映画です。
振り返ってみたら、今年は泣けそうな映画をあまり見てないせいかも。
まだあと3ヶ月あるので、他にも号泣映画がでるかもしれないので、「今のところ」とつけ加えますが、私の泣きのツボを突いたとしか言いようがなくて、映画の前半、中盤、後半とボロッボロ涙を流しながら見ておりました。隣がおばあさん二人組だったのですけど、おばあさんたちも途中でしきりに涙ぬぐってましたね。映画終わった後で、
「隣のカップルの彼女はもちろん泣いてたけど、彼氏の方もすっごく泣いてた〜」
なんて話し声が聞こえてきたり、「目が赤くなってるよ」なんて彼女が彼氏に鏡を差し出し、鏡を覗きこんだ彼氏さんが「あ、ホンマや。」なんて言ってたり、男女問わず見たら泣ける映画のようです。

昭和40年に人員削減がすすみ閉山も見えてきた炭鉱の常磐を救うために、常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の実話に基づいたストーリーというのが感動を呼ぶのかもしれません。
ネタばれするのでストーリーは、これ以上は書きません。

映画に出てくる女の子たちが本当に素敵でした。
東京からダンスを教えに来る平山まどか役の松雪泰子が良かったです。
すすけたモノトーンのような炭鉱の町に、そこだけ東京!というかカラフルな存在で、奥様は魔女のサマンサみたいなファッションがまた素敵でした。南海キャンディーズしずちゃんは、イロモノみたいに見られそうだけど、彼女がまた泣かせてくれました、本気で。

女の子ばっかりじゃなくて、ダンサーのリーダーである紀美子の兄役のトヨエツやハワイアンセンターの吉本部長の岸部一徳など、脇を固める男の人たちもなかなかイイ味を出してました。オールスタームービーではないけど、名プレイヤーが集ってる感じ。

先生の平山まどかを含むフラガールズたちの成長物語としても楽しめるしクライマックスのタヒチアンダンスは、ダンス鑑賞としても素晴らしいものだし、炭鉱の町に住む人たちの人情物語としても楽しめるし、いろんな楽しみ方を持っている映画です。見に行って損はないと思います!