直感

母は、趣味で通っていた英会話学校で父を初めて見た時、
「私、この人と結婚する」
と感じて、その後、ハッと我に返って
「付き合っている人がいるのに、そんなこと思うなんて、アホらし」
と思ったらしい。

2度目に会ったのは、英会話の授業に遅刻してきて教室にすべり込んでとにかく空いてる席に座ったら、そこは父の隣だったそうな。
父にとって、それが母を認識した初めての時だった。

そんな話を幼い時からずっと聞いてきたものだから、
娘達は年頃になったら、自分の夫となる人は一目見たら感じるものだ、と信じてきたフシがある。
ある時、妹が
「今、つきあってる人と結婚しても良いと思ってるけど、
初めて会ったときに、この人と結婚するって感じへんかってん。」

と、真顔で言っていた。
結局、その時付き合っていた人とは結婚しなかったけど、
今の夫と会った時は、感じるものがあったんやろか。。

ちなみに、私は今の彼氏と初めて会った時、
「あ、ヤバイ。この人を好きになったらダメ。
でも、この人に惹かれてしまう。
この人と付き合ったら私、振り回されて苦労するわ。。」

って感じた。
初対面からおつきあいが始まるまで、太平洋を3回渡って、
偶然の再会を繰り返し、なんともドラマティックだった。

でも、初対面の時の直感に間違いはなかった。
好きになったらダメ、なんて歯止めがきくわけなく、
私の方から彼氏にはまり、それに引きずられるようなかたちで付き合うことになった。
そして、振り回されて苦労したこと数知れず。
結婚した相手でもないのに、なんでここまで。。と 今でも思うこと、多々あります。
これも人とおつきあいする、という醍醐味なのでしょうかね。