お水取り

<Emmery Annexの過去ログ>

グレゴリオ歴で3月に入り、奈良県東大寺二月堂の「お水取り」(修二会・しゅにえ)の本行が1日から始まりました。
関西では、お水取りが終わると春が来る、と言います。

お水取りは、現在では3月1日より2週間にわたって行われていますが、もとは旧暦の2月1日から行われていたので、二月に修する法会という意味をこめて「修二会」と呼ばれるようになり、二月堂の名もこのことに由来していると東大寺のHPに紹介されています。

「お水取り」そのものは、若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式のことです。この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、夜毎、大きな松明(たいまつ)に火がともされ、観光名物になっています。松明は14日まで毎晩燃やされ、12日には一段と大きな「籠たいまつ」が登場します。修二会では、先に紹介した練行衆と呼ばれる11人の僧が天下泰平」「五穀豊穣」「万民快楽(ばんみんけらく)」などを願って祈りを捧げ、人々に代わって懺悔(さんげ)の行を勤めます。

関西人の私は、「お水取り」と聞くと、
春が近いな、と思います。
行事の背景を知らなかったので、今回ちょっとお勉強になりました。

銀河の月24日 KIN218 白い惑星の鏡