29 式場探し(その1)

「お嫁さまへの道」第29話。

結婚に向けて、具体的に動き出します。
両家顔合わせの時点で、ダンナ氏と出会って1ヶ月半。お互いがどういう人か、ということを知りつつある段階。まだまだ初々しい状態で、結婚すると決まっても、年内にできたらな。。という意識でしたから、どんな結婚式をしたいとか、具体的な話はしたことありませんでした。

なんとか無事に両家顔合わせが終わり、両親と仲人さんにご挨拶して別れたら、まずは「タバコ吸いたい!」というので、喫茶店へ。ずっとタバコ吸わないで過ごしてたもんねぇ。

その喫茶店で初めて「どんな式を挙げたい?」という話を二人でしました。
私はとにかくチャペルでは挙げたくないとか、プロフィール紹介ビデオはやりたくないとか、花嫁の手紙は絶対に読みたくないとか、「やりたくない」ことを列挙。とくかくシンプルなのが良いと。

キリスト教系の大学で、学校や同窓会館のチャペルで神学部長が式を執り行っているのを何度も見てきたせいで、初めて商業ベースのチャペル・ウェディングに列席したとき、外国人の牧師さんの妙なバイリンガルの進行に、ひっくり返りそうになったのでした。それから何度かチャペルの結婚式に出席したけど、なんで牧師さんは外国人なのかと、いつもいぶかしんでおり、私はあんなのやりたくねー、と、常々思っていたのでした。親不孝者なのでしょうが、バージンロードを歩くのも恥ずかしくてしたくなかったし。見る分には良いけど、いつか自分も、、なんて憧れはしなかったなぁ。

もう、とにかく私にとって恥ずかしい系のものはやりたくなかったです。その辺、先に結婚した妹も同じで、妹はチャペルで挙式しましたけど、プロフィールの映像なし、花嫁の手紙なし、同じように「あんな恥ずかしいこと、できるか」と言っておりました。やっぱ、似るんだな。

もし、ダンナ氏がチャペルでの結婚式じゃなければ!といったこだわりがあるなら、合わせても良かったのですが、そんなものあるわけなく、問題なし。

「私、神前が良い。」の一言で、神前結婚することに決まり。

そうとなれば即、行動。私がお宮参りや七五三でお世話になった神社へ。神社併設の結婚式場で
「予約してないけど、話を聞かせてもらえますか?」
とお願いしたところ、
「一通りの説明に2時間程度かかりますけど、お時間よろしいですか?」
とのこと。そんなにかかるの?と、ちょっと驚きました。
実際の式場や披露宴会場も見せてもらうので、時間がかかるんですね。父方の祖父母もこの神社で結婚式を挙げ、向かいの料理屋さんで披露宴をしたと聞いていたのですが、その会場も見ることができて、ちょっと感慨深かった。

で、思い出いっぱいの神社で挙式!と自分の中で決めちゃってたけど、そこから私の実家の方でこの件につき、一悶着あったのでした。この悶着については、書いて気持ちの良いものではないので書きません。

どんなに祝福された関係であっても、「結婚式」って簡単じゃないってことを、最初の最初に思い知らされたのでした。それは、準備が進んでいる今現在も。。「ああっ、めんどくさーっ」て思うことが多々あります。式が終わったら「やってよかった」って思うのでしょうが、元々、結婚式に憧れがなかったせいもあり、今現在は「結婚式なんてスルーしたかった」というのが正直なところ。。面倒なのは式だけじゃないか。。
(どれだけ大変な思いをしてるか、なんとなーく想像していただけるかと。)