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勝手に内田的恋愛論その1

「勝手に内田的恋愛コミュニケーション論」というタイトルだけ
決めてあってなかなか書けないでいたものです。
書き始めたら(引用を始めたら、の、間違いか)おっそろしく長く長く
なることが分かったので、無理に1つのエントリにすることはなかろうと
分けてアップすることにしました。
それでも長いのよね、私のエントリって。
タイトルも「勝手に内田的恋愛論」に変えてしまいます。

内田先生の出版物の中で私が最も好きな「先生はえらい」という
中高校生向けに書かれた本からご紹介です。
タイトルの通り「先生はえらい」ということについて書いておられるのですが
抱腹絶倒ですね。電車の中で読んでいて、私はこんなに笑える本はないと
思いました。「先生はえらい」ということを語っておられるのだけど、
私はそこから恋愛に関することだけを抜粋してしまおう、というのがこの企画。
「論」とはついてますけど、「論」にあらず。
脱線しまくりーので、何についての話だか分からないかも、なのもご愛敬、と。

あぁ、前置きだけでも長いっつーねん。

では、第1話「恋愛とは何か?」

恋愛とは、美しい誤解に基づくものである。

 恋愛というのは、「はたはいろいろ言うけれど、私にはこの人がとても素敵に
見える」という客観的判断の断固たる無視の上にしか成立しないものです。
 自分の愛する人が世界最高に見えてしまうという「誤解」の自由と、審美的基
準の多様性(というより「でたらめさ」ですね)によって、わが人類はとりあえ
ず今日まで命脈を保ってきたわけです。


「デブ」が「グラマラス」に見え、「陰気」が「翳り」に見え、「浪費癖」が
「おおらかさ」に見え、「せこさ」が「緻密さ」に見えてしまう・・という
幸福な錯覚の例を挙げておられます。
ここで円ひろしが、いつぞやのテレビ番組でご自身の奥さんを
「つきあってた時は、翳りのあるところが良いと思ってたけど、結婚してみたら
翳りって、要するに『暗い』ねん。」
と言っておられたのを思い出して、つい笑ってしまったのですけど、
そういうことは、あんまりにも当たり前すぎなんですね。

「あばたもエクボ」ってことわざがあるじゃないですか。
これを聞くと、つい
♪あばたがえくぼに変わるとき 物語がはじまる〜
って、バービーボーイズの「悪徳なんか怖くない」を歌っちゃったり
するんですけど。この曲、最後では「えくぼがあばたに戻るとき」
なんて歌詞があって、実によくできてます(笑)

恋する人間の目に映る「愛する人」の相貌がどのようなものであるか、周囲に
いる人間は決して知ることができません。それは「愛する」という強く深い関係
の中で造形された一種の作品だからです。私たちが自分自身の恋愛関係の中で
経験している愉悦や幻滅や快楽や絶望は、まわりにいる人間には決して同一の
リアリティをもって経験されることがありません。




・・・「恋は盲目」って言いますものね。
以前、ちょっと容貌がアレな男の子が女子校に赴任することになったけど
学生から受け入れてもらえるか心配だ、と漏らした時、私の友人(もちろん
女子校出身)が、
「大丈夫!女子校にいる男の先生は、どんなに醜男でも『かっこいい』って
言ってくれる女の子がでてくるから間違いなくモテるよ。
私の友だちなんか、私がすっごくダサイと思ってた先生のことを好きって言ってて、
『何さ、キン肉マンみたいで・・』って悪口言ったら、
『先生は・・な・・(忘れた)でかっこいいのに。。』って涙目で言ってきてさ、
本気であんなダサダサな先生に恋してるねんなぁって思ったもん。
だから絶対に大丈夫!」
なんて、励ましてんだか何なんだか、な、発言をしたのを今でもクリアに
思い出してしまいます。
さて、彼は女子校に赴任になって女子高生にもてたのかしら。
その後は残念ながら知りませぬ。
おぉ、そうだ。前につきあってた彼氏が、つきあい始めの頃、女子短大に
パソコン実習の講師として週イチで行ってたのだけど、その時やっぱり
数名の生徒さんから恋されてましたねぇ。
「ちゃんと彼女がいるって言え!」って怒ってたのですけど、
最後の授業の日に告白されたとかって喜んでましたよ。

全員が妄想抜きの同一の客観的審美的基準で異性を眺めるということになったら、
本気で美人美男子しか結ばれないってことになりますから、本当におおごとです。
「美男美女を選ばず」「美女と野獣
・・まぁ、いろいろありますけど、その人たちの瞳に映っている相手の姿は
他の人たちの瞳に映るソレとは違うってことが良いんですよ。
内田先生も、「それこそが恋愛という経験のいちばんすばらしいところではない
でしょうか?」なんて書いておられるし。

と、ひとまず第一話はこの辺で。
こんな脱線続きで今後は大丈夫なんだろうか。
全然「論」じてないし。

ちなみに今回は「先生は既製品ではありません」という章から引用をしてます。
この次は「ドキドキするということ」について書く予定(あくまで。)

 

 

先生はえらい (ちくまプリマー新書)

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