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見合いの顛末(その2)

見合いはこれが初めてじゃない。
よく考えたら今回で見合いの回数は片手で数えられなくなった。
私に見合いを持ってくるのは、大半が「お見合いおばさん」と言われる人たちだ。

私の母もいわゆる「お見合いおばさん」と言われる類の人なのだけど、
今回の「お見合いおばさん」は、幼い頃、近所に住んでいて、
40歳過ぎまで結婚しなかった叔母にたくさん見合いの世話をしたAさんだ。
(叔母は結局、40過ぎて恋愛結婚した)

とある晩、家に帰ったらAさんからの封書が机の上にあった。
封書の大きさから、その中に釣書が入っているのはすぐに分かった。
「アンタに見合いの話が来てる」
と渡され、しぶしぶ釣書と写真を引っ張り出す。
Aさんが紹介する男性は、言っちゃなんだが
「世の中にオトコがあまたいるのに、どうしてこんな人が私の前に?」
といつも思ってしまう。
三高の男性が良いとは思ってないけど、見合いでいつも出てくるのは
背が低くて、
ちょっと小太りで、
ちょっと頭が薄くなりかけてて、
人の良さそうなオッチャン。


どうせ、今回もそうでしょ、と思って釣書と写真を見た。
すぐに忘れるけど、一応最初に生まれた年をチェックする。
次に身長と体重。できれば写真はあまり見たくない。
見ると行く気が失せるから。
妹が先に写真を見て

「この人、アレルギーやなぁ。それに使用前使用後の写真みたい」

と言う。
のぞき込んでみると、1枚の写真は98年の記載がある。
もう一枚には年月の記載はないけど、明らかに2枚の写真の間には
ながーい年月の隔てがあるのが分かった。
けっ、6年も前の写真で勝負かよ
と思ったが、自分も他人のことをとやかく言えない。
なんせ私の釣書と写真も1999年の秋から更新されていないのである。
「私の釣書とえー勝負すんな」
と笑ってみせた。

親に「どうする?」と言われたけど「どうする?」とか言っておきながら
これまでに私に公開された釣書に対して
私に拒否権なんてなかったのである。
「イヤ」と返事したら怒るくせに、と思いつつ
「1回会って終わりやろうけど。。」
と会っても良いことを匂わせた。
出来ることなら見合いはしたくないから、

「会っても良い」
  とか
「会いたい」

とは口が裂けても言いたくなかったのだ。

通常、こちらが「会いたい」と言っても、先方からお断りが入ることもある。
今回は自分がどういう立場にいるのかよく分かってなかったのだが、
どうやら私が「Yes」と言えば会うことが決まっていたようでした。
「会うとなったら、すぐ会うことになるから見合いは来週末やで」
と母に言われ内心
「えぇ〜」
と思う。
拒否権を発動しなかったのだから、我慢我慢。
ただ、私が会う日時の主導権は握れるようだったので、あれこれと注文をつけておいた。
午前中からセッティングされて、夜まで放してもらえなかった時が大変だしね。。

母が見合いおばさんに電話すると、
即、翌週末に会うことがあっさり決まった。
当日は、母の都合が悪く、待ち合わせ場所には
自分一人で行くことになった。
これまでは、見合い会場へは半ば
「拉致られる」
という表現がぴったりだったのだけど、
自分の意志?で会場まで足を運ぶのは初めてである。
考えただけでも、気が重かった。。