ちょこっと用語説明

では、またセクシャリティのお話に戻りましょう。
あと数回で終わる予定です。多分。。

分かる人に分かれば良いからこのシリーズでは説明しないって書いたけれど、
予想以上にエントリの数が増えたので、やっぱり基本的な説明はしなくては、
という思いになりました。ということで、今回は用語説明をしてみます。

まずは「LGBTIQ」
前に書いたことあると思っていたけれど、検索してみたら書いてなかったので
ここで紹介することにします。
さて、この「LGBTIQ」は何の略なのでしょう?
答えは以下の通り。
L: Lesbianレズビアン
G: Gay(ゲイ)
B: Bisexualバイセクシュアル)
T: Transgender/Transsexualトランスジェンダー/トランスセクシュアル
I: Intersexインターセックス
Q: Queer or Questioningクィア、もしくはクエッショニング)

この「LGBTIQ」は、セクシャル・マイノリティを示す総称として使われています。
セクシャル・マイノリティと一言でいっても、実際は非常に多様ですので
それぞれのアイデンティティを重視する場合、この表記が用いられます。
私が7〜8年前にアメリカで初めてこの用語を知った時、LGBTだけだったのが、
どんどん末尾が増えてこの「LGBTIQ」が一般化しつつあるようです。
LGBTI/Qといった表記をする人もいて、これといった決まりはありません。
最後のQがついたのは、ごく最近のことと記憶しています。
このQは、QueerもしくはQuestioning。
使っている人によって、Qの元の用語が異なりLGBTIのように一致しません。

念のため、各構成用語について少しだけ説明

レズビアン
女性の同性愛者。日本ではビアンと呼ばれることも。

■ゲイ
男性の同性愛者。英語圏では同性愛者一般を指すこともあるため、男性同性愛者
と特定するときは「gay men」と表記します。

バイセクシュアル
自分の性と同じ人にも異なる人にも性愛を抱く人

トランスジェンダー
ジェンダー(社会的性役割)に違和感があるけれど、性別適合手術(性転換手術)
は望まない人。広い意味ではトランスセクシュアルトランスヴェスタイト
(transvestite/TV:異性装)も含む。

トランスセクシュアル
身体の性とこころの性の不一致を特に強く感じており、その為に性別適合手術
までの医療を必要とする/した人。

インターセックス
先天的に生物学上の男性的特徴と女性的特徴を合わせもつ状態、あるいは人々。
「間性」「両性具有」「半陰陽」とも呼ばれる。

■クエッショニング
自分のセクシャリティについて悩んでいる/迷っている人。
これについては、別のエントリで詳しく書きたいと思っています。

クィア
これについては以前に書いたことがあります。
関西Queer Film Festivalの公式サイトから抜粋した部分をもう一度。
Queer(クイア)とは?
クイアとは英語で「変態」のこと。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど、
性と性的指向の領域で「ふつう」ではないと考えられている人々が、
差別的なクイアという言葉を逆手にとって自称することで、
自らの立場をポジティブに捉え直す意味を持ちます。

用語なんて、書き出しはじめると山とあるのですが、本日は、
セクシャル・マイノリティに関するちょこっと用語説明でした。