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20年モノのハーモニカと共に

ハモニカ・ライフ

日曜日は、徳永教室の発表会でした。

今回の私は、いつもとはチョッピリ違う気持ちで参加していました。

20数年前に初めてクロマチックハーモニカを手にした時からこのかた、Super 64 Silverを愛用してきました。そんな私が今回の発表会では、Super 64 Silver ではないハーモニカを使いました。大学時代のサークル(ハモソですな)の先輩から譲っていただいたトゥーツ・シールマンス モデルのhard bopper です。譲っていただいたのは、かれこれ4年ほど前でしょうか。自分で演奏することはないだろうから、ということで現役で今もクロマチックハーモニカを習っている私に譲ってくださったのでした。

大学時代、トゥーツ・シールマンス モデルは憧れでした。Hard Bopper に、Merow Tone。どんな音が出るか分からないけど、Merrow Tone って名前だけで「いいなぁ」って思ってました。当時の私の技術じゃ、ネコに小判状態だったと思います。

なもんで、Hard Bopper をいただいた時、それはそれは嬉しかったです。ただ、その時点でも、マウスピースの形状がSuper 64と異なり、吹きこなすのは難しいな、と感じた記憶があります。その後、結婚、妊娠、出産と2年ほどハーモニカから離れる時期があり、せっかくいただいたHard Bopper も再び冬眠させることになってしまいました。

再開してからも、その存在のことはすっかり忘れてしまいこんでいたのですが、夏の終わりに「Bluesette」の練習を始めた時、思い出したのでした。
久しぶりに取り出して吹いてみたら、「Bluesette」にはSuper 64よりもHard Bopper の方がハマル感じがしました。何よりも、木製ボディの味のある音が気に入りました。長年放置していた故、いろいろと問題はありましたが、メンテナンスをしたら、なんとかなるだろうと使ってみることにしました。

先生にマウスピースを外してスライドレバーのメンテナンス、リードプレートの調整を行ったところ、木製のボディに亀裂がはいっていることが分かりました。20年モノなので、経年劣化は仕方ない状況とはいえ、亀裂を見た時は、「もう使えないかも」とクラクラしました。ネジ穴もバカになっていて、ネジを全部新しいものに取替えてもらいましたが、復旧作業は困難を極め、私が中途半端に触ったら元に戻せていなかったでしょう。自分で開けないで先生の所で見てもらえてよかった。。

まだ使える間に、再びステージで陽の目を見せたい、という思いで発表会ではHard Bopper を使うことに決めました。決めたはいいけれど、慣れるのに時間がかかりました。正直なところ、途中で「いつものSuper 64 Silverにしようか」と思ったこともありました。それでも、なんとなくクセみたいなのも分かってきて、なんとかなるか、という状況で当日を迎えました。

私の出番は、2部の最後から2番目で、1時間強ほど時間がありましたので、皆さんの演奏を聴きながらHard Bopper を暖めていました。ステージを見ているのに、私の脳裏には、恐らくHard Bopper が現役で使われていたであろう頃、大学時代のステージがあれこれ浮かんでいました。Hard Bopper が私に見せていたのかしら。

出番がきて、マイクを持って吹き始めた時、これまでになく良い音が出ていて、私が苦労していたビブラートなども良い感じで、自分で書いていてナンですが、「なんて良い音なんだ。。」と感激していました。とても良い気持ちで演奏していたところ問題が。
音に気持ちが入りすぎたせいで、どこまで自分が演奏したのか分からなくなったのでした(><)
お守りで楽譜を持っていってたけど、見失ったところで楽譜を見ても分からず、なんとか伴奏を聴いて復帰しようと思ったけど戻れず、あちゃー(--;
先生に指揮していただいて、曲に復帰した次第。はぁー(><)

すごく残念な演奏になってしまったのですが、不思議なことに私の中では残念感が一切なく、演奏できた嬉しさや充実感でいっぱいでした。多分、Hard Bopper が再びステージで演奏できたことを喜んでいたのだと思います。やっぱり楽器は、使ってナンボのものだと実感しました。

楽器にも意思というか心というか、そういうものを持っているんだと、今回しみじみ感じました。使う人があってこそ、それが息づくわけですが。Hard Bopper をあらゆる曲に対応させることは私には難しいのですが、使って欲しいと立候補してくることがあれば、使っていこうと思います。

とっても良い経験になりました。