自分だけではない苦しみ

<Emmery Annexの過去ログ>

おなじみ「インナーメッセンジャー」からインスパイアされたことを少し。

これは自分の苦しみだと感じるものを強く感じているとき、そのときこそ別の視点を創造し、その苦しみが他者のものでもあると認識することで太陽のように温かい慈悲の心を呼び起せるかどうか?の貴重な機会となります。
(2006/04/09)


本来のメッセージの意味合いとは違うかもしれないけれど、
このメッセージを読んで思い出したことがあります。

自分一人がこんな目に遭って苦しんでいる、自分だけが、
と思うことがあります。でも、本当は一人だけじゃないのです。
同じような苦しみを持つ人は、自分以外にも必ずいます。
自分と同じような苦しみを持つ人が他にもいると知るだけで、
「私一人じゃなかったんだ」と気が楽になります。

同じような苦しみを抱えていたとしても、全てが同じではありません。
乗り越え方、感じ方も様々です。
話を共有することで、違う視点を得ることができます。
そして、自分一人の苦しみではない、と分かった時、他にも同じように苦しんでいる人がいるということも同じく知り、その人達に対する思いも生じます。

自分が取り組んでいる問題をクリアしたら、不思議なことに同じような問題で苦しんでいる人、まるで少し前の自分のような人が目の前に現われます。
自分よりも前を歩いている人、おそらく自分よりも後ろを歩いている人、そうやって外に視点を向けることができるようになって氷解していくことは多々あるような気がします。

なかなか自分一人では、自分の苦しみだと感じるものを強く感じているときに別の視点を創造することは難しいと思います。ですが、自分と同じような苦しみを抱えている、もしくは抱えていた人を知ると、自分だけのものではない、他者のものでもあるのだ、と実感できます。メッセージ通り「慈悲の心」と書くと少々違和感があるのですが、自分だけが苦しい、苦しいと思っていたけれど、他者にも思いを馳せることができるようになり、そのことによって、劇的に視点が変わっていった人を何人も見てきました。
そこで「やっぱり自分の方がもっともっと苦しい」と意固地になって視点を変えることができない人もいるにはいるのですが、そんな人は同じ場所で足踏みを続けてしまいます。

私自身も何度となく体験してきましたので、自分一人の力で別な視点を創造することが容易ではないことを承知の上、今回のメッセージは強く響きました。

惑星の月6日 KIN101/存在を生み出す 赤い惑星の竜