今更ながら、振り返りの続き

気づいたら、春コンから2週間が過ぎようと。。
振り返りの続きをしようと思っている内に、脳裏から春コンが消えていきそう。。
でも、明日は反省会、というわけで、忘れないうちに振り返りの続き。

今回アレンジを担当した曲について。
今後の参考のために、と思って毎年何か書いてるけど、たいてい翌年は覚えてないのだけど、記録まで。

今回私が選んだ曲は、David Sanborn の "You Are Everything"
元々は、スタイリスティックスの楽曲なのですが、ダイアナ・ロスマーヴィン・ゲイのデュエットが有名ですね。
過去2年が「ラ・クンパルシータ」、「コパカバーナ」でしたので、独特なリズム系の曲をやるイメージがついたのか、
「今年はちょっと違いますね。」
と、ちょこちょこ言われました。

今年はイチから曲を書いてる余裕がないと思ったので、現役時代に自分がアレンジした曲をリバイバルすることにしたのですが、手元に残っているのが、写譜に出した総譜のコピー、しかも最終ページ無しという代物で、原曲がフェードアウトしたところをどうしたのか分からない。
コンサートの音源を聴いてみようと思ったら、ラジカセのテープの回転がおかしくなっていて聞けない。ビデオもあるけど、再生機器がない。
オリジナルのCDを聴こうにも、CDは音飛びがする。
音を出そうにも、キーボードをイトコくんにあげてしまったし、実家じゃないからピアノもない。と、ないない尽くしで、仕方なくテープの聴けるステレオを買い、キーボードも安いものを購入。

すでに一度完成している曲だから、今回のOBバンドの編成に合わせてちょっと手を加えたらできる、と思っていたけど、それは甘かった。。
現役時代の総譜のコピーは参考資料程度にしかならず、ほとんど全面改訂状態でした。

今年の最大の変化は、手書きの譜面をやめたこと。
最初は手書きでやったのですが、Finaleを貸していただき、インストールし、今年は無理でしょ。。と思ってたけど、いじってると面白くて、Finaleで全部やり直しました。今回の曲は同じフレーズの繰り返しが多かったから、コピペできるのは、とっても便利でした。

これまでの私は、音を足して、重ねて、という傾向があったのですが、今回はグッとこらえて、足しすぎないように心がけました。
なるべくシンプルにいこう、と思いまして。

曲から意図的に離れる、というのも大切だということも実感しました。
近視眼的になって煮詰まって分からなくなったところが時間(日数ですね)を空けて、譜面も見ないで、適当に鼻歌を歌いながらキーボードを弾いてたらスルッとクリアしたり。何度か、そういうのがありました。

それから、かなり現場主義というか、皆の音を聴いてみないと、次のアイデアが出てこないタイプらしい、というのも実感。
ベースは、練習に参加してもらえるときで、、と思っていたら、エライ目に遭いました。というか、反省しました。少しでもトラで入ってもらって、実際の音を聴いてみることでアイデアが浮かぶものなのだと、これは反省です。
とりあえず今回は、むーさんがベースラインを全面的にやり直してくれたのでなんとかなりました。感謝。餅は餅屋、かな。

曲の後半、歌で言うと、マーヴィン・ゲイが歌うところから終盤まで、クロマチックのソロにしたのですが、これは最初から自分で吹く気は一切ありませんでした。でも、練習の時に最初の2回くらいは自分で吹いてたのですよ、実は。幸いにして、ソロの申し出もありましたのでお任せすることにして「お返しするかも」と言われたけれど、
「代打、オレ」って、なんかダサイと思ったので頑張っていただきました。
「ソロの指導はしないのですか?」と尋ねられたこともありましたが、「しません」でした。耳障りでなければ、その人の個性でいいやーって思っていますのでね。しっとりと、素敵な感じに吹いていただけました。

今回、曲にかなりの影響を与えたのは、パーカッション・アレンジでした。
フロント、中間の音を活かすために、ドラムが入らないアレンジは、私自身、意識してなかったのですが、音の間違いが目立ってしまうので、ハーモニカ・パートの人たちにかなりの緊張を強いたようです。
今回のパーカッション・アレンジについて、私自身が早い段階で考察をしなかったため、直近で、いや、リハーサルの時に
「あーしたら良かったのかも、こーしたら良かったのかも」と、
あれこれ考えてしまいました。でも、今回はシンプルにいく、と決めてアレンジをしたのだから、あれこれしなくて正解だったのかもしれません。

あとは、私がテンポを決めることがなかなかできなかったのが難でした。。
2週間も経つと、いろいろと反省したこととか、結構忘れてしまいますね。。

今回の曲とはちょっと離れますが、「来年は1曲、ガッツリとソロを吹いて」という声も、あちこちからかけていただきました。
自分の曲で自分がガッツリとソロをするのは、禁じ手だと思っているので基本的にはやるつもりはないけど、ソワソワしたりします。
そんな風なことを打ち上げでレモンくんに話したら、
「自分の活かし方を一番良く分かってるのは自分だけど、ハモソの時はやってはいけないというか、遠慮してしまう。」
というようなことを言ってました。卒部の時ならいざ知らず、自分で自分が映える曲を書くというのは、ちょっとどころか、かなり気が引けることです。でも、自分の活かし方が分かってるからこそ、やってみたいと思う気持ちはあるにはあるのですけどね。

もう一つ、曲とは違う話。
現役との合同飲み会の席で、今回の春コンでソロをする現役ちゃんから
「(クロマチック・ハーモニカを)教えてもらいたかった~」
と言われ、これまでの3年、クロマチック・ハーモニカについて私が何か教えるなんて
おこがましい、と思っていたので、一切するつもりもなく、してこなかったのですが、その時の現役ちゃんとの会話から、一席設けてまではしたくないけど、偶然に機会が降ってくることがあるなら、アドバイスくらいはできるかも?
などと、これまでみたいに
「いや~、教えるようなガラではありません」
という態度は改めようかと思った次第。

以上、振り返りでした。
なんだかんだ言って、なっがーくなってしまった。。