卒業式の思い出

一番印象深かったのは、アメリカの大学の卒業式です。
あちらの卒業シーズンは今じゃなくって5月なんですけど。
かの地の卒業式は、日本のそれと違ってお祭りみたいです。
私の大学は芝生のグラウンドで行われてます。
カリフォルニアにおりましたので、その頃は雨が降りません。
晴れたら日差しがきつくて、それはそれは過酷な卒業式となります。
私の時は、曇りでやや寒い目だったので良かったのですが。

私の学校は人数が少なかったので、一人一人行進して壇上で卒業証書をもらいます。
成績優秀者は、名前と一緒に「with honors」と呼んでくれます
家族親戚がたくさん来て、自分の娘が呼ばれたら
一斉に立ち上がって鳴り物をならして、拍手しながら
娘の名前を叫んでいる光景がよく見受けられました。
特に「with honors」の関係者は、9割方鳴り物持参で参加されてました。
日本みたいな厳粛な雰囲気は一切無しです。
私の卒業式には、日本から母と母の友達が二人やってきたのですが、
それなりに楽しんでいた様子。

卒業式で着るものといえば、黒いガウンと帽子です。
自前の人は、しっかりとした良いものを着てましたが、
学校で普通に買うと、ナイロン製の薄いピラピラのものでした。
ガウンの上には、ケープをつけます。これで学位が分かります。
ガウンの下は何でもかまいません。靴も決まりはありません。
私の友人で、振り袖を着た強者がおりました。
帽子も、私の大学のものはタッセル(帽子にぶら下げている飾りの房)が無く、
シンプルなものでした。
大学院になるとタッセル付で、学位をもらうと右から左だったか
その逆だったか忘れたけど、房の位置を移動させるのです。
卒業式が終わる時に帽子をみんな一斉に上に投げるシーンを見たことがある人が
いつかと思いますが、私の学校にはそんな風習はありませんでした。
あれは、学校によっていろいろみたい。
私の友達の中では、上に投げる習慣を持つ大学の人はいませんでした。

式の後はシャンパンとイチゴが振る舞われたり、なんだかオシャレでした。
その後は、何かあったかなぁ。
多分、寮から引っ越しをしなくてはいけなかったから、荷物をまとめるのが
大変だったので感傷に浸ってる余裕はなかったと思われます。

今、妹がアメリカの大学で勉強していて、今年の12月卒業するらしいのです。
都合があえば出席したいな、と思っている今日この頃。