SALT

普段はテレビを見ないので、新聞のテレビ欄も見ないのだけど、珍しく新聞のテレビ欄を見ていて、SALT、こと、塩谷哲をフィーチャーした番組があるのを知って、これは見なくちゃ、と「みゅーじん」をチェック!

塩谷哲は、オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアニストと言ったら知ってる人が多いかな。

今でこそ私はクロマチック・ハーモニカを習っていて、
ハーモニカ、ハーモニカって言ってますけど、
元々はピアノ弾きなので、ピアノが好きなんですね。
もちろん、SALTも大好き。
デ・ラ・ルスを聴いて、良いなぁ、と思っていて、ソロを出した時は、まっさきにアルバムを買いましたですよ。で、惚れ込んで、ハモソでもやりましたですよ。
自分でアレンジを試みたのだけど、あんまりの難しさに太刀打ちできず挫折して同期の指揮者にアレンジをお願いしちゃったという苦い体験もあるんですが。

番組では、SALTがいろんな人たちと演奏しているシーンがふんだんに出てきて、30分番組だったけど、録画しておけば良かったと、悔やんでしまうぐらい素敵な番組だった。
ジャズ・ピアノ6連弾や塩谷哲トリオ、小曽根真とのセッションとか。。
印象的だったのは、SALTのピアノは、歌手にとって、伴奏じゃなくて歌っているんだと言った人が何人か出てきたこと。
1枚目のソロ・アルバムで、デ・ラ・ルスのノラが
「ソルトはねぇ こころの音を弾いてくれるミュージシャンなのよ」
って言葉を寄せていて、なんて素敵な言葉なのだろうって思ったのだけどピアノが歌ってるって歌手が言うのもまた素敵。

自宅の仕事場でのシーンがこれまた素敵だった。
家にはお子さんの絵がたくさん飾ってあるんですよ。
お嬢ちゃんにピアノを教えているシーンは、ほほえましくて。
スタッフ:「将来は何になりたい?」
お嬢ちゃん:「ピアニストか歌手!」
スタッフ:「ピアニストってお父さんみたいな?」
お嬢ちゃん:「うん」
SALT:「え~っ、こんなのでいいの?(笑)」
なんてね。でも、「なんとなく弾くことには厳しい」とか、そういう姿勢が良いなぁ。

「ちょうちょ」をJazzやラテンにアレンジして弾いてみて、というスタッフのリクエストに応じて弾くのですけど、
これまた、おおおお~、Jazzやぁ!とか、
ラテンっていうか、サルサよねぇ、これ!とか、
ピアノだけでこれだけのグルーヴが!なんて思っていたら
さらっと「一人じゃグルーヴ感は作れない」みたいなことをおっしゃってですね。またまた感心。。と。

塩谷哲トリオのシーンで、トリオにこだわる理由として
「三人だったら全員と手をつなげる。4人以上だと、手をつなげない人が出てくる」
と言ってたのにも、また感心してしまったのでした。

最後の質問「ご自身を調味料にたとえたら何ですか?」がおかしかった。
「塩と言いたいところだけど、ダシになりたい」
と言ってて、良い意味で刺激になったなぁ。
あぁ、録画しておけば良かった。。
1回だけじゃもったいない番組だった。