お金持ち、か


先日の強力なお見合いおばさんが、ゴールデンウィーク中に帰省する男性との見合い話を持ってきたらしい。

女性の容姿を重視する方だそうで、それを理由にこれまで数多くの縁談を断ってきたらしい。その方の家族がお見合いおばさんに、私がどんな家に住んでいるか実際に見たことあるのか?と尋ね、ないと答えると、実際に訪問して問題ない家か確認してくること、というのが見合いの条件だったそうで、それで彼女が先日やってきたのである。ま、偵察ですな。

先方さんは東大卒で、仕事は何だったか忘れたけど実家はどこかの地主らしい。
関東勤務で、神奈川の聞いても知らないような場所にお住まいなの。
要は、結婚したら関東にいかなきゃいけないお見合いな訳です。

「この人ね、とにかく女の人はキレイじゃなきゃダメだって、すぐにお断りなさるのだけど、あなたなら大丈夫。あなたはとってもキレイな方だから。」
なんて言われて硬直してしまいましたさ。

・・あの、私は選ばれる権利しかなくて、選ぶ権利はないのでしょうか・・?

恐らく、その方がゴールデンウィークには帰阪されるようで、その間に見合いを、と言ってきたみたい。でも、ゴールデンウィークは私たち母娘が大阪にいないので残念ながら、ということにしたみたい。

母が
「最初から東京に行くと決まってる縁談はイヤなんでしょ。それにあのオバサンの持ってくる話はみんなちょっと金持ち過ぎて、住む世界が違うっていうか、うちとは釣り合いがとれない。そりゃ、みんな土地持ちで本当の金持ちだから結婚したら一生優雅に暮らせると思うから、アンタが望むなら構わないけど。でも、私は『金持ち』って聞いたら虫酸が走るタイプだから。。」
なんて言っていた。母も住む世界が違う人たちばかり、とは思っていたんやね。

親戚が件のおばさんを紹介してくれたのだけど、資産家ばかりを相手しているおばさんにとって私の家柄は本来的には対象外だったはず。足蹴にされてもおかしくなかったはずなのに、幸か不幸か、ことのほか私をお気にいってくださった為、こないな事態が起こってるのである。

「私が紹介する男性は、一生、お金に苦労しない優雅な生活を送れる資産を持っておられる方ばかりです。」
なんて言われても心動かない。