穀雨

<Emmery Annexの過去ログ>
今年の4月20日は、二十四節気の「穀雨(こくう)」です。
穀雨」とは、百穀をうるおす春雨という意味です。
「暦便覧」には、「春雨降りて百穀を生化すれば也」とあります。
これから降る雨は、草木の成長を促します。
この時期の雨は、豪雨になることは少ないですが、しとしとと降り続く長雨になる場合が多いようです。

春の雨にはいろんな名前があることを知りました。

この時期に三日以上続く長雨を「春霖(しゅんりん)」
降ったりやんだりする場合は「春時雨(はるしぐれ)」
菜の花が咲いている時期なので「菜種梅雨(なたねづゆ)」
花が早く咲くようにと促す雨は「催花雨(さいかう)」

雨女な私ですが、こんな風にいろいろあるのは知りませんでした。
なかなか素敵ですね。


穀雨の初侯は「葭始生(あしはじめてしょうず)」
葦が芽を吹き始めるという意味です。
古代、日本の水辺にはいたるところに葭が生えていて、
「豊葦原の瑞穂の国(豊かに葭の生い茂った、みずみずしい稲穂が実っている国」
と呼ばれていたそうです。
今でも簾や葭簀(よしず)に葭が使われているように、葭の葉や茎は長くて丈夫なところから、屋根葺きや垣根など生活の中に取り入れられてきました。若芽は、食用にもされていたそうです。だからこそ、葭が芽生える時期は、喜びがあったのでしょうね。

今年は桜が咲いてから冷え込みましたので、桜が長く楽しめましたが、さすがに葉桜になりましたね。これからは新緑が目にまぶしい季節です。


惑星の月18日 KIN218 白い惑星の鏡