ホルモー
「プリンセス・トヨトミ」を読んで万城目学の他の本も読んでみようと買ってみたのが「鴨川ホルモー」
舞台が京都、しかも京大だったりするから、親近感持てまして。
「ホルモー」という謎の競技をするサークルの青春物語?なんですが、奇想天外な世界に引きこまれてしまいました。
京都のあの空気感の中なら起こりえそう。
詳しくは小説を読んでもらうとして、ホルモーを戦うのは
京都大学青竜会
京都産業大学玄武組
龍谷大学フェニックス(旧・朱雀団)
立命館大学白虎隊
の4つのサークル。
名前は五行に由来しているのですが、
んじゃなんで黄色がないの?
御所を中心に東西南北なら中心がないやん、
それよりもなによりも、この四大学が出てくるなら、もう一つ忘れてないかい?
などと思っておりましたら、その答えは、スピンオフというか続編というかの「ホルモー六景」にありました。
幕末維新の混乱でホルモーが中止されたことをきっかけに消滅してしまったチームがある。それが「同志社黄龍陣」。。できた話だw
この同志社黄龍陣を復活させようとするストーリーが、「ホルモー六景」にあるんですが、なんや身につまされましたな。
とにかく、謎のサークルに熱く関わっている(関わらざるを得ない?)学生たちの話なので、懐かしいというか、同じ匂いを感じるというか。
「あの時の熱い思い」みたいなのを再体験させてくれる物語たちです。
サークル活動の話はもちろんですが、人間関係とか恋愛とか、大学生という勉強もしないといけないけど、モラトリアムだからこそできる、「あの頃」の話がたくさんつまっている、面白い、でもどこか切なさもあるストーリーたちです。
余談だけど、奉納の舞が「レナウン娘」ってところがまた哀愁っていうか、大学の新歓コンパの隠し芸を思い出して「とほ」っていうか、泣き笑いを誘ったっていうか(爆)