父、再び その1

書きかけたままになっていたエントリです。
もう少し掘り下げて書いてからアップしようと思っているうちに
日々が過ぎちゃって。。
そうしているうちに、新たな進展があったものですから、
細かくアップすればいいやと思い直しました。
ほぼ2ヶ月前に書いたエントリなので、ちょっと時間軸がおかしなところが
あるんですけど、当人以外には分からないと思います。




ちょうど7月頭に私と父しかいない日があった。
父に呼ばれ、「まぁ、座りなさい」と。
こんな風に呼ばれたら、何の話をされるのかすぐ分かる。
「結婚」の話しかない。

しょっちゅう話をしてきた訳ではなく、前に話したのは
去年のちょうどゴールデンウィークの最終日だった。
(アップしようと思ったけど、辛くて書けなかった。。
それに、多分、誰にも話してないと思う)

「(結婚を)どないするつもりやねん」という切り出しから
何がどうなったのかは忘れたけれど、
私が心の底で封印していたことに触れた時、
恥も外聞もなく、父の前で泣いてしまったのだった。
数年前に、当時つきあっていた彼氏と私と両親の間で凄惨な出来事があった。
何があったかは誰にも話したくもない。言葉にもならない。あの時も今も。
それより以前、記憶が薄いのだ。
先週の再会も5年前の出会いも同じレベルで思い出せる私だけど
あの出来事に関しては何があったか覚えてないと書くとウソだけど
無意識に封印してしまっているらしい。
あの時、両親のことを絶対に許さないと、怒り狂ったというよりも
憎悪にかられたのだけど、「そういうことがあった」という事実だけが
私の中で残っている。
両親が私のことを考えてやったこととは理解しているし、
正しかったこともよく分かっているけれど、でも許せなかった。
あの激しい感情も赦して消えたというより、封印されているらしい。
私が結婚できない原因の一つに、両親に対する激しい怒りがあることは
自覚していた。でも、自分でもどうしようもなかった。

封印してきた話にチラッと触れた時、自分でも信じられなかったのだけど、
私は父の前で号泣してしまったのだった。
もう何年も前の話なのに、自分の中でこんなに激しい感情が残っていたなんて。
それだけ、両親に対する怒りを残したまま、封印してしまっていたということだ。
号泣する娘を前に、父が少しオロオロしていたのを記憶している。
あれから1年が過ぎていたのか。



私が結婚できないでいることについて、両親共に胸を痛めていること。
特に母は必死になっていろんな人から紹介してもらっては
私に話を持って行ってるのに、見合い話を知ると私が明らかに
不機嫌な顔をすること、私の不機嫌な顔をすると母の具合が悪くなること、
見合いの席でも私が気乗りしていないのは第三者から見て明らかであろうこと、
実際に見合いを何度重ねても話がまとまらないこと、
とにかくどっちを向いても、誰もハッピーじゃないのを見ている父自身も
非常に辛いんだ、ということ。

そんな話を父から聞いた。

そして、父が言った。
「ここまできたら、自分で結婚相談所に入って探せば?」

父の友人に、妹や弟が先に結婚して、なかなか結婚できない長男がいて、
その長男がとある結婚相談所のお世話になって、つい先頃、成婚したらしい。

結婚紹介所も昔は暗いイメージがあったけれど、今はそうじゃないみたいだし
自分の友だちの息子さんが利用して成婚したところだから、信頼もおけるだろう、
申込書をもらってくるから、一度行ってみたらどう?と言われる。
結婚したいと思っている人たちがたくさん集うところで、最初から
その前提で出会えば話は早いはず、と。

その理屈はよく分かるのだけど、結婚をしたいと思っている男の人ばかりが
出てくると想像した瞬間、なんとも言い難い恐怖を覚えている自分がいた。
顔は冷静を装っていたけれど、「怖いっ、怖いよぉ」と怯えている自分がいて
ふと、そこで自分の思いに矛盾があることに気付いた。
結婚を望むなら、同じように結婚を望んでいる人と会うのが早道なのに、
それが怖いんじゃ結婚できるわけない。

それと、どこかで「結婚相談所なんて。。」と思っている自分がいた。
でも、もう、そんなことを言っておれる年齢でもない、とも思ったので、
じゃあ、お願いするわ、と言いながら、ついでに父に
「その息子さんって何歳?」
と尋ねたら、
「Emmeryよりも1コ下やったかな。。」だって。
あぁ、尋ねるんじゃなかった。

それにしても、結婚のこととなると、魔物としか言いようがない
何かが私の中で蠢く。
吐き出したいけど、吐き出せない。
封印している何かが動き出す。
いつも辛くて「誰か助けて」と思ってしまう。
でも、誰かに助けてもらえることではないことは自分が一番よく分かっている。
自分で解決しないといけない問題であること。
苦しい原因に飛んだら、今ではなくて前世にまで飛んでいってしまうのかもしれない。

父には、結婚相談所のことも考えてみるよ、
とは言ったものの、何かこう、私の中で、叫びだしたい
気持ち悪いナニカが蠢いて、私はしばらく自室のベッドで伏せったまま
動けなかった。

この後日談は、またの機会に。