オペラ座の怪人

敷島シネポップで「オペラ座の怪人」を見てきました。
今年に入って初めて映画館での映画鑑賞でございます。
昨年9月末に「炎のジプシーブラス」を見に行って以来ですよ。
10月から忙しい&体調不良が重なってたんやなぁ。。と、しみじみ。

たくさんミュージカルを見たことはないけど、
この「オペラ座の怪人」は、3回も見たことあるのです。
近鉄劇場劇団四季のものを1回、アメリカに住んでいた頃、
サンフランシスコで2回見ました。
機会があれば、何度でも見たい、それくらい大好きなミュージカルなので、
映画も非常に楽しみにしていました。

前にミュージカル「CHICAGO」が映画化された時は、
演技の途中で急に歌い出すというミュージカル特有の不自然さ
主人公の妄想という設定で違和感を解消してましたが、
この「オペラ座の怪人」は、ミュージカルのままです。
セリフから急に歌い出します。
ミュージカルと知らずに見に来てしまったら不自然この上なし。
でも、オリジナルのミュージカルのファンにとっては、
そこがこの映画の代えがたい魅力なのです。

アンドリュー・ロイド=ウェバーが参加していることもあって
舞台に忠実に、更に映画だからこそできる表現が含まれて
たいへん魅力的な、120%以上満足できるものでした。
セリフから急に歌い出す不自然さが好きじゃない、という向きには
あまり好まれない映画かもしれませんね。
3回見たのでストーリーは知ってるのですが、細々としたエピソードは
四季の1回では覚えてなくて、その後は英語でしたんで、イマイチ
よく分かってなかったから、字幕を見ながら、そうか、そうだったのかー
なんて感心しながら見てました。

クリスティーヌ役のエミ・ロッサム嬢の可憐で透き通った歌声が
とっても素敵でした。あれでまだ17歳なんですねぇ。
ジェラルド・バトラーのファントムの歌声は、ややロック調なんですが
それはまたそれで怪人ぽくって惚れ惚れしてました。
クリスティーヌじゃなくっても、あの歌声に包まれていたいです♡
ラウル役のパトリック・ウィルソンもなかなかどうして、
歌もさることながら舞台以上に活躍シーンも多くて良かったです。
私はファントムに惹かれてしまったので、少しかすんでしまってますが。
ストーリー知ってるのに、「ファントムがんばれ!」
って思わずファントムを応援しておりましたもの。
話ずれましたが、メインの3人は、吹き替え無しで歌ってるのです。
すっばらしい。。

「勝利のドン・ファン」でファントムが主役になりかわって
クリスティーヌとデュエットするシーンは、もう何て言いますか、
切ないけどエロティックなんです。
歌でも楽器演奏でも、情感こめて歌ったり演奏したりできる人が
歌ったり演奏したりする様はとってもセクシーじゃないですか。
あのデュエットは、二人の間の感情とセクシーさが交差して
見ている側(私)も恍惚ものでございました。
「酔いしれる」というのは、こういうのを指す!って感じ。
実はこのあたりから、涙が止らなくなってしまって、
最後は場内が明るくなるまで余韻を楽しみつつ座ってました。
だって、恥ずかしいじゃないですか。。
連れがいなかったからマシかな?(いつも一人で映画見に行ってるけど)

ストーリーも好きだけど、楽曲もとっても好きなので、
アンタ、ミュージカル版のサントラ持ってるでしょ、と自分に言いながら
我慢ができず、帰りにサントラ買ってきました。
余裕があれば、あと2回くらい劇場で見てみたいものです。