大奥

よしながふみ原作の「大奥」の実写版の映画を見てきました。
私、原作が大好きなのです。
1年に1巻のペースですけど、毎年待ち遠しくて。
今回の映画化も、原作ファンとしてはちょっと不安でありました、
が、脚本家も原作者からの依頼だったりで、心配は杞憂でした。
早く見たくて堪らなかったので、公開初日のレイトショーで行きました。

よしながふみ版の「大奥」は、男女が逆転しています。
赤面疱瘡という若い男子が罹る病気が流行して、男子が女子の4分の1になってしまった、というところから始まっています。
将軍をはじめ、表に出てくるのは女子。それを支えるというか、言葉は悪いけど、実質「種馬」な男子。男女の立場が逆転していて大奥に仕えているのも男ばかり。
でも、ちゃんと史実に基づいて男女逆転した物語が展開されていて原作は本当に良くできているのです。決して、腐女子向けのストーリーではありません。

映画では、原作マンガの1巻をベースにしているということで、六代将軍吉宗が出てきます。この吉宗を、個人的に江角マキコあたりにやってほしかったのですが、実際は柴咲コウ。でも、これも原作者自身の希望であったそうです。
見てみたら、なかなか良かったですよ。
主人公の水野を嵐の二宮和也がやるのもどうかと思ったけど。
大半のキャスティングは、バチっとハマってました。
美男3,000人と言われる大奥ですから、美男子の多いこと。
イケメン、というよりも「美男子」です。時代劇だからかな。

ストーリーは、原作1巻に基づいてまして、1巻なんぞ、もう物語もセリフ付きで覚えてしまうくらい何度も読んだので、映画を見ながら原作のセリフやらなんやらを頭の中で
思わず補いながら見てしまいました。
原作にないストーリーや、描かれなかったバックグラウンドとか映画ではあるのですが、それも含めて全体的に良かったです。原作の世界観が守られ、再現されているおかげで、もっと、もっと見たい!という思いに駆られました。
他の巻のストーリーも、映画化されたらいいな。

それにしても、美男子は目の保養になります♪
当日は、ちょっと気分が腐っていて、気分転換も兼ねての映画鑑賞だったのですが、気分転換なんてもんじゃなく、見終わった後は、頬がゆるんで、ニタニタしちゃってました。おほ。