月参りのお話から

月参りでお世話になっている住職がお参りにこられました。
この住職は二代目で、お父上である先代住職が亡くなられてから
お寺を継がれた為、平日は小学校の先生をしておられます。

いつも通りお参りしていただいた後、
先週あった寝屋川の事件について話をされたのですが、
勤めておられる隣の小学校の事件だったそうです。
亡くなった先生の前任校が今、住職が勤めておられる小学校だったので
かつての同僚が殺されてしまった訳です。

最初は、寝屋川の小学校で事件が起こった、と、どこの小学校で
事件が起こったのか特定されていなかった為、心配した保護者から
たくさん学校に電話がかかってきて事件を知ったそうです。
そして、誰か先生が殺された、という話が入ってきて、
誰だろう、と心配していたら、かつての同僚と分かって
本当にショックだったそうです。

最近は模倣犯というのか、本当に不審者が多いようです。
そのたびに集団下校して、先生が地域を見回りして、
本当は、放課後は授業の内容についてこれない子どもたちに
補習をしたりしたいけど、そんなことをしている時間がなくなった
とおっしゃっていました。

小学校は、先生に余裕がないから授業をしていたら、職員室には
校長先生か教頭先生とあと一人か二人先生がいれば良いほうなので、
いくらインターホンをつけても鳴るたびに見に行ける余裕はないし、
教師は、防犯のプロではないから専門の人員が必要、とのことで
大阪府と市町村が半分ずつ予算を出して、新年度から警備会社と
契約して学校に警備員が配置されるそうです。

アメリカの学校じゃないけど、学校に入る前に誰でも空港のような
金属探知器のようなセキュリティ・ゲートを通らないといけないような
ことになるかもしれないなぁ、
ともおっしゃってました。

私もアメリカで生活していた頃、地元の中学校に週1回
スクール・カウンセリングみたいな感じで行ってました。
あまり治安の良い地域でもなかったけど、そこは
ニュースに出たようなセキュリティ・チェックはありませんでした。
でも、強面のガードマンはおりましたね。

他にも、本当はもっと子どもたちをゆっくり休ませた方が良かったのでは、
とか、
とはいえ学校側としては早く再開することの方が大切と思っただろうし、
とか、現場の人の声をたくさん聞かせていただいて、
ひとつひとつ、とても心に刺さりました。
事件からこれまでも大変だったでしょうが、これからこそ
子どもたちの心、先生方の心も大きく揺れるかと思います。
本当に、お疲れの出ませんよう、多くのサポートを得られますよう
心から祈るばかりです。