一つの役目

やっぱり報道を見ていたら、書かずにはおれないな、と、思った。

JRの脱線事故から2年。

あの日はお客様含め、関西圏外の人たちから「大丈夫か?」の連絡がひっきりなしに入った一日だった。
幸い、私の周りで事故に巻き込まれた人はいなかったけど、
いつもの電車に乗ってたら巻き込まれていたという、神様が味方をしたような人がいた。

事故の記憶は皆の中からどんどん薄れていく。
「忘れないこと、それが私の役目」
みたいなことを言ってる人がいるって記事を読んだ。

悪いことがあったら、
「そんなこと、早く忘れてしまいなさい」
と言われることが多い。
いついつまでも覚えていることは、良くないことのように。
でも、「忘れないこと」も、一つの役目というのはなんだか新鮮な気がした。

最近は歳のせいもあって忘れっぽくなってきたけど、元々、いろんな記憶を留めておくのが得意なものですから。
「お願いだから、忘れてくれ〜(><)」
って友だちに言われることもよくある。
私自身、忘れたいと思っても忘れられないことも多々ある。
「忘れないこと」「いついつまでも記憶に留めておくこと」
それは私の役目の一つなのかも。
楽しい記憶ではなくて、辛い、悲しい記憶を留めておくのは気持ちの良いものではないけれど、だからこそ「一つの役目」、なのかも。