追悼 中島らも氏

中島らも氏が亡くなったのは、昨晩のネットニュースで知ったのだが、にわかには信じられなかった。
一晩明けて、新聞に写真付で報道されているのを見て、
本当に亡くなってしまったのだ、という実感が湧いた。
と、同時にとってもファンだったわけではないが、
なんともいえない寂しさも感じた。

いろんなところでコメントされているように、
中島らも氏の存在そのものがサブカルだったと思う。
「ちくわ新聞」や「明るい悩み相談」
みたいな軽妙なものもあれば、
小説となると軽妙さではなく、その重厚さに驚いたり。
「今夜、すべてのバーで」を読んで、
こいつ、自分のことをベースに書いてるな、
と思いつつもその深さというか、重厚というか、
その内容は濃いものであった。
ガダラの豚」も然り。

階段から落ちて意識不明のニュースは知っていたが、
そのうち回復して復活するだろうと信じていた。
それが、意識の戻らないまま亡くなるとは。
なんとも残念な話である。