そっち系の話

私が運営に関わっている任意団体のメンバーの一人とカジュアルなミーティングをした時のこと。
喫茶店で、脱線の多いディスカッションを2人で重ねていたところ、
何をきっかけにか、私たちが「そっち系」と呼ぶ
「精神世界系(ニュー・エイジ系)」の話になった。

団体を立ち上げたメンバーは、目に見えない世界を信じる人たちばかりで、
集まっては「過去生ではね。。」
といった話で盛り上がる傍目から見たら変な人たちだった。
ちなみに、私も含め、アトランティス時代に生きていたことがあると知っている人がほとんどである。

「人はみんな、ソウル・グループって言って、グループで転生するねんて」
と私が言うと、友は自分の子どもと離婚した夫とはソウル・グループだと話した。
彼女は外国人と結婚し、夫のドメスティック・バイオレンスに苦しみ、子どもを連れて離婚し、いろいろあった末、
今はアメリカンライクに、週末は夫に子どもを会わせている。
そんな彼女の今生に影響を与えている過去は、チベットで修行僧をしていた頃なのだとか。
彼女の子どもは修行僧仲間で、ある時、修行を辞めて一緒に山を下りよう、と相談して、それを阻んだのが離婚した夫なのだそうな。

「今生では、三人が家族になることで因縁は消えたんやて」

と彼女は笑った。そして

「私もEmmeryさんも、「そっち系」の人やのに、ずっと「そっち系」の話をしてへんかったなぁー。団体立ち上げの頃、みんなで「そっち系」の話で盛り上がったんは、そんな話をすることが癒しになってたんと違う?」

と言って、更に豪快に笑った。

普段、そんな話をしたら、ただのアヤシイ人になってしまうけど、当たり前のように「そっち系」の話で盛り上がれる友人達がいて、とある団体を立ち上げた、というのも多分、私たちがソウル・グループだからじゃないかな、と思う。